
団長 竹内治雄さん 副団長 仁木傑さん
6月1日、『ベルフォーレ津山』でコンサートを行う合唱団がある。今まで何度もこのベルフォーレでのコンサートを企画しながら、諸事情により開催できなかった。
それが、この度ついに、念願のベルフォーレでの単独コンサートを開催できることとなり、練習にも熱が入っている。アットタウンでも2017年の『エミキネンクワイア』発足当時に、簡単ではあるが取材しているなど、縁がある合唱団だ。
今回は、そのベルフォーレでのコンサートを目前に控えた『エミキネンクワイア』の団長 竹内治雄さんと副団長 仁木傑さんに話を聞いた。
まずは、その念願の『第4回演奏会』べルフォーレでのコンサートの詳細を案内することから記事に入ることにする。6月1日(日)、13時30分開場、14時開演のコンサートは、休憩を挟んで約2時間。
オープニングの『夢みたものは』という曲から始まり、ファーストステージでは、ジョン・ラター作曲の讃美歌から5曲、どれも耳にしたことがある、親しみやすいものを中心に選曲したのだそうだ。
続いてセカンドステージでは、アラカルトとして歌謡曲を披露する。
中島みゆきの『糸』『時代』、坂本九が歌った『心の瞳』、竹内まりやの『いのちの歌』、そして松田聖子の『瑠璃色の地球』となる予定だ。
こちらもファーストステージと同じように、誰もが聞いたことがあるような、親しみやすい曲の選曲となっている。
その後15分の休憩を挟み、サードステージとなる。
『混声合唱とピアノのための「花に寄せて」』のタイトルの通り、全7楽章で構成され全ての曲名が花の名前となっている。今回はその7曲の中から5曲、「たんぽぽ」「ねこじゃらし」「つばき・やぶかんぞう・あさがお」「てっせん・どくだみ」「ばら・きく・なずな」を歌うことになっている。
ここで披露される歌は、詩画作家として活躍した『星野富弘』さんの詩に、作曲家『新実徳英』さんが曲を付けたものとなり、男声版は全日本合唱コンクールの課題曲にもなった名曲だ。
コンサート当日の6月1日は日曜日で、前売り、当日共に料金は1,000円。前売りはベルフォーレ津山や津山文化センターなどで買うことが出来る。
さて、今回の『エミキネンクワイア第4回演奏会』、実は2020年に『エミキネンクワイア第2回演奏会』として、ベルフォーレでのコンサート開催を企画していたのだ。
しかし、2020年といえばコロナ禍の真っただ中。予定していたコンサートは緊急事態宣言発令のために中止となってしまった。結局、その年はペスタロッチ館夢ホールで無観客での演奏の収録を行っただけとなってしまった。
続く2021年も再度ベルフォーレで『エミキネンクワイア第2回演奏会』を計画したが、こちらも、コロナの感染拡大時に重なってしまい中止となってしまった。中々第2回演奏会が開けない状態が続いていたなか、翌2022年もベルフォーレでの開催を企画し三度目の正直を願った。しかし、またもやコロナの感染拡大期に当たってしまい、12月に『エミキネンクワイア第2回演奏会』をWinter Concert ~少し気の早いXmas~ として、久米公民館に場所を変更して、約100人の観客を入れてコンサートを行った。
2023年の第3回演奏会については、結成のきっかけとなり、この年に亡くなった『江見恭彦』氏の追悼コンサートとしてペスタロッチ館で開催され、1年空いて、今回5年越しでベルフォーレでのコンサートが開催できることとなった。そのため、当然、練習も特に熱がこもる。
練習会場は津山市中央公民館、週一回の練習で毎週火曜日に行っている。間に10分の休憩を挟むが19時20分~21時30分までみっちりと行う。特に発表会が近い今の時期は、自然と声も大きくなり厳しい指導となっているが、団員もその指導にしっかりと応えている。
そんな『エミキネンクワイア』の団員構成は男性7人女性18人の25人となっており、年齢は28歳から82歳までと、驚くほど幅広い。毎週の練習には20人前後が集まるなど、集まる人数の多さからも、今回のコンサートに向けての意気込みが分かるだろう。
最後に、『エミキネンクワイア』では団員も随時募集している。入団の要件は練習に来れて入団金1,000円と団費 2,000円/月を払える人だという。
「初心者でも、自分が音痴だと思っている人でも構わない。ましてや楽譜を読めるかなどは気にする必要はない。練習すれば歌えるようになるし、その内楽譜も分かりだします」という事を団長から聞けた。かくいう団長、副団長の両者も未経験者で楽譜も全く意味が分からない所からのスタートだったからだ。
現在、若返りの途中でもある『エミキネンクワイア』では、曲目選定なども若い人が積極的に希望を出して話し合いをリードしているのだそうだ。
特に若い方の参加を待っているとのこと。次の世代に、『響け!豊かなハーモニー』を是非引き継いでもらいたい。