アットタウンWEBマガジン

明るく住みよい街づくりを目指して。

津山更生保護女性会
会長  美若晨子(みわか  あさこ)さん
前会長 髙橋淑子(たかはし としこ)さん

 刑期を終えた出所者を、人知れず支える活動をしている団体がある。美作地区では、罪を犯し、償い、更生を目指して出所した人達を直接支えるのが、美作自修会という組織。その美作自修会を、裏方として支援し続けているのが、今回取材した『津山地区更生保護女性会』となる。




 元々は、大正天皇の即位によって恩赦で釈放された、大量の受刑者を救済するために、美作地方の寺院住職らで自修会が作られた。その後、組織の運営が司法保護委員(現在の保護司)に移行していく中、昭和天皇御即位を機に名称を美作自修会に改変されたとのこと。そして、食事などを支援するために、保護司の奥さん達の間で始まった活動が組織化されていったのが、『津山地区更生保護女性会』のはじまりだ。




 現在の活動は、更生支援だけではなく、『青少年育成活動』や『地域活動』など、防犯に関わる全般や社会教育に関わることに活動域を広げて『みんなが明るく暮らしやすい地域づくり』を目標に活動をしている。




 現会長である美若さんが『津山更生保護女性会』の活動に参加した当時は昭和60年前後。まだ学校は荒れ、今より重大犯罪なども多く、傷害事件のニュースが、テレビなどでもよく流れていた。そんなニュースを見るたびに心を痛めていたが、犯罪のない社会をつくるために、自分でも何かできることはないかと思っている中、『津山更生保護女性会』を知り、女性の立場から愛を送るという趣旨に賛同し参加したという。




 『津山更生保護女性会』の具体的な活動のひとつに自修会へ出向いての夕食支援がある。自修会入所者が14~15人。刑務所から出所して、3カ月間だけ入所できる施設だ。そこで年8回、限られた予算の中で、家庭菜園の野菜を持ち寄るなどして、工夫しながら作る。それでいて、自修会の職員分の食事も一緒に作るなどの心遣いも忘れない。




自修会入所者には、カレーや肉じゃがなどが人気だそうだ。しかし残念ながら、会員が出所者の方と接することはないため、食事の感想などを直接聞くことはできていない。
 また、自修会の支援活動だけでなく、年に一度だけだが、岡山刑務所に慰問にも行くという。慰問内容は歌や劇などだそうだ。こちらは参加できる人数にも制限がかかるため、会員であっても誰もが参加できるわけではない。





 これらの更生支援活動以外に、『津山地区更生保護女性会』が力を入れるのが、地域活動などの社会教育活動だそうだ。
こちらの主な内容としては、『挨拶運動』『登校見守り』『付き添い登校』などだ。これは『津山地区更生保護女性会』だけでなく、『愛の一声運動』に参加する形で、他の複数の団体と共に活動しており、各地区によって異なる。前会長の髙橋さんの地域では、小学生と一緒に付き添って登校しているのだという。





活動の中で「最近の子供は余り話しをしてくれない」と感じるという。登校時に話しかけても「よく知らない人と話をしてはいけないと教育されているんだろうか」とも思うくらい返事をしない。また、「昔のように、自分から挨拶をしてくれる子供がいなくなった」とも感じるそうだ。
十分なコミュニケーションをとることが下手になっていると感じると共に、淋しさを感じるという。




 そんな中、今年より新たな活動も始める事が決まった。健全な子どもたちを育てるという青少年育成の観点からの活動で、小学校低学年や保育所・幼稚園に通う幼児を対象に、無償で絵本の読み聞かせや紙芝居を行うと言うのだ。
予算面でもこの度、『日本更生保護協会』からの『立ち直り応援基金助成』が決まり、すでに具体的な活動詳細を決めていく段階となっている。
子どもたちを孤立化させないことで、健全な青少年の育成につなげていこうという試みだ。





 今後の活動目標は、今を、この先もずっと続けていくこと。
現在140人余りの会員だが、徐々に人数が減っている。この先もずっと活動を継続していくには、趣旨に賛同してくれる新たな会員の参加が必要になる。
そこで、一緒に活動をしてくれる仲間を募集している。
年会費は1500円必要だが、活動は和気あいあいとしており、明るく楽しく活動している。自分たちが「明るく楽しくしないと、明るく楽しい社会にならないからね」なんて話をしながらの取材となった。





 参加資格は、津山市在住の女性で、会の趣旨を理解してくれる社会人となります。年齢や職業などは問わないそうです。
また、「津山市以外に在住の人は、それぞれの市・町に更生保護女性会があると思うので、お住まいの市町村に聞いてみて欲しい」ということです。
津山で一緒に活動する方は、以下の連絡先まで連絡して欲しいとのことです。

 連絡先(090‐7891‐4101)
 〒709‐3906
  津山市加茂町小中原36‐1
  会長の美若さん





津山更生保護女性会の皆さんには、明るく楽しい犯罪のない社会を実現するために、『明るく楽しく』頑張ってほしい。

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