アットタウンWEBマガジン

ワンコと一緒

真庭市久世 カフェダンダン 川﨑さん

 保護犬の譲渡会を知っているだろうか?
譲渡会は、様々な理由で飼い主と離れて、動物愛護センターや保健所、保護団体などに保護された犬たちに、新しい飼い主を見つけるためのイベントとなる。
動物保護団体や自治体が主催し、将来、再び保護犬とならないために、保護犬と里親希望者が会って交流し、主催者がお互いの相性や飼育環境などを確認する。




その『保護犬の譲渡会』を年に一度、動物愛護団体と提携して開催しているカフェが、真庭市久世にある。それが、今回紹介するカフェダンダンの『川﨑さん』だ。





今まで、毎年5月にピースワンコによる出張保護犬譲渡会の開催を、過去5回も開催しているのだ。
 川﨑さんによれば、保護犬の譲渡会が行われる目的は、マッチングの成功だけでないという。野犬であったり、飼い主に捨てられた等の過去を持つ犬は、人に対して警戒心を持っていた過去があるため、人と触れ合う事が苦手だったりもする。




そんなワンコに、人と触れ合うこと自体を経験をさせることも、保護犬譲渡会の重要な目的のひとつなのだ。そのため、犬好きであれば、家族の事情で飼えない人や、保護犬の譲渡を受ける環境でない人でも、譲渡会に足を運んでもらい保護犬と触れ合ってもらいたいと川﨑さんはいう。





 川﨑さんのお宅も3匹の犬を飼っており、うち一匹はお母さん、他2匹を川﨑さんが飼っているが、その2匹とも譲渡会で引き受けた保護犬だという。そんな川﨑さんと保護犬との出会いは6~7年前、保護犬に興味を持って、神石高原町のピースワンコまで行ったことから始まる。




岡山市内にも譲渡センターはあったのだが、当時出来たばかりで、それを知らずに本部まで行き、そこで保護されてすぐの怪我をしていた犬や病気にかかっている犬、また、人に対して恐怖心を持ってしまい、敵意を剥き出しにしてくる犬など、飼うことが難しそうな犬や、痛ましい状態の犬を見せてもらった。そこでさらに保護犬に対し愛着が湧くようになった。





その時に、岡山市内に譲渡センターができていることを教えてもらい、保護犬の譲渡を受けたのが始まりだそうだ。
その後、通っていたトリマーの方のお姉さんが関わっていたりと、たくさんのつながりがあることが分かり、出張してもらって保護犬譲渡会を開くことがトントン拍子で決まった。




 出張保護犬譲渡会が始まってみると、ピースワンコの方で告知していることもあって、多くの人がワンコと会いに来てくれるのだという。この5年間、中には台風の時もあったが、それでも数組が訪れるなど、訪れてくれる人のワンコに対する深い愛情を感じている。
特にテレビで保護犬の特番が放送された時期と重なると、1日で100組を超える人が足を運んでくれたりもした。





普段、喫茶店に来てくれるお客さんも、ワンコが自由に店内に入れることもあり、多くが犬好きで、ワンコの情報交換を目的に来られる人も多い。
例えば、「迷子犬を保護したので、情報発信して欲しい」などの話もある。その場合は、店のInstagramなどで、情報発信をする。すると、それを見たフォロワーの人達が、投稿して拡散してくれる。
中には、「暑い中、陰が全くないところに、犬がつながれていたお宅がある」などの情報も入ってきたこともあるのだという。




それでもほっとけない川﨑さんは、わざわざ調べて電話をかけ、犬が暑さに弱いことや、汗をかかないので体温調整が苦手なことなどを、丁寧に説明して、日陰に入れてもらうなどの対応をしてもらったりもしたのだそうだ。
また、「保護犬が欲しい」などの相談には、複数の動物愛護団体に紹介の連絡をしたりもしている。




 そんなワンコに対する愛情たっぷりの川﨑さん。「最近では木山神社さんなども譲渡会を始めているそうなので、ワンコ好きな人は、タイミングが合えば、あちこちの譲渡会に顔を出してほしい」ということだ。
川﨑さんのワンコ愛が、多くの人に伝わり、共感される人が増えることを願って記事を締めくくりたい。
 最後に、今まで取材を断り続けて来られた中で、アットタウンの取材を受けて下さったことに、最大限の感謝をしたい。

関連する情報