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 読書が好きで四十代から、ジャンルを問わずに買って読んだ本が書棚にいっぱいになった。子育てに困って買った本。九州の実家に帰るのに新幹線の中で読むための本。時代小説や、芥川賞や直木賞を受賞した作家の本。その時々でいろんな本を読んできた。
 書棚の奥の本はすでにセピア色になっている。手に取ると懐かしい気持ちになり、あらすじを忘れているから読むことになる。そんな訳で処分がなかなかできない。捨ててしまうには惜しい本もある。向田邦子さんの昭和の時代背景や人々の生き様に魅かれて何冊も読んだ。佐藤愛子さんの新聞小説が本になった『凪の光景』は面白かったし、当時考えが新しいすごい人だと思った。遠藤周作さんの『女の一生』でユダヤ人虐殺の実態を知った。
 残したい本と処分する本に仕分けするのが難しい。本好きの何人かの友達にあげたりして、なんとか段ボール箱一つに詰めて資源回収に出した。処分に迷った本は保留にして、しばらくは読み返して見ることにした。手元においておきたい本や孫に読ませたい本もある。

(投稿者 野の花さん)

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