
作楽神社でイベントがあるので来てみてください。そのようなお誘いを受けて向かった作楽神社。

駐車場に車を停めて、鳥居をくぐり境内の奥に進むと、「肩、肘、カタ、カタ、“ガタガタ”」リズムに乗った掛け声と共に大きな笑い声が聴こえてくる。笑い声の方に進むと20人くらいの人が輪を作り、楽しく笑いながらリズミカルに体を動かしていた。
これを笑いヨガといい、最近はテレビなどでも取り上げられ、徐々に知名度も上がってきている注目の健康体操になる。
その笑いヨガの輪の中で、大きな掛け声を出して、みんなを笑わせていたのが、今回、話を聞いた笑いヨガの「ゆいまある」笑いヨガティーチャー 光嶋さんだ。

ご存じない人のために、まず、笑いヨガって何? というとこから知ってもらう必要がある。
笑いヨガ(ラフターヨガ)は、「笑いの体操」と「ヨガの呼吸法」を組み合わせたインド発祥の健康法になり、ポーズや声出しといった動作として「作り笑い」から始める。



グループで互いに目を合わせながら体を動かすうちに、脳が刺激され、やがて本物の自然な笑いへと変わっていくというものだそうだ。
光嶋さんによると、「1錠の薬より10回の笑い」が健康に貢献するという想いで取り組んでいる。実際に、笑いながら行う体操や呼吸で、酸素を体内に多く取り込んで脳を活性化させることで、ストレス解消や免疫力アップに高い効果があるのだという。
光嶋さんによると、「人は大人になって、笑う回数が減る人が凄く多い」「子どもは1日300回も笑っている」ということだ。
笑えばスッキリして楽になる。それを目指してみんなで笑いながら体を動かそうというもの。
幼い子どもや体力のない高齢者、病気などで体力が落ちた人などでも、無理なく簡単に実践できる点が、この笑いヨガの大きな魅力なのだという。
そもそも、光嶋さんが笑いヨガを始めたきっかけは、教職に就いていた時に脳の動脈瘤という大病を患ったことだった。
耳鳴りが続き、体調不良の後遺症が続く日々の中で、良いと言われることはすべてやった。そんな中で出会ったのが「笑いヨガ」だったのだという。
それも、岡山市内にある「桃太郎クラブ」という笑いヨガ教室まで、遠距離をわざわざ通ったのだ。笑いヨガの効果なのか体調も少しずつ改善していった。
ちょうどその頃の2018年に「津山でも笑いヨガの教室をして欲しい」という声が出た。そのことをきっかけに県北地域での教室を始めることになった。
光嶋さんは、もともと笑うことや人を笑わせることが大好き。教職経験もあり、人に教えることも大好き。この二つの「大好き」が、現在の活動につながっている。
現在は、津山市の河辺公民館、二宮公民館、鏡野町の芳野公民館、下横野高田公民館などで定期的に笑いヨガ教室を開催している。


また、4つの教室合同による交流イベントも積極的に行っており、今年4月には合同花見会を開催。衆楽園や古民家「しのか」を会場に、笑いヨガだけでなく参加者によるさまざまな出し物も行われた。教室の垣根を越えた交流を目的としており、多くの参加者が親睦を深めている。
教室では、初めて参加する人にも分かりやすいよう、掲示物や資料を工夫しながら「見える化」にも力を入れている。また、講師として前に立つのではなく、参加者と一緒に輪になり、その中でリードするスタイルを大切にしている。



間違いがあっても、それを笑いに変えてしまうのが光嶋さん流。動きができなくても構わない。「笑うだけでもいいくらい」という気持ちで参加者を迎えている。
その明るく温かな雰囲気に惹かれ、今では岡山県内だけでなく、広島県、鳥取県、島根県など県内外から参加者が集まる教室となっている。
また、様々な団体から依頼を受けて出前講座も行っている。毎年5月の第1日曜日には、世界中の笑いヨガ団体が開催する「世界笑いヨガデー」が行われており、津山では光嶋さんが開催している。今年は日程を一週間遅らせ、作楽神社を会場に実施した。
一人暮らしの人など、自分からはなかなか外へ出る機会がない人もいる。そんな人が誰かに誘われて教室へ足を運び、みんなと一緒に笑う。そんな小さなきっかけが健康への第一歩になるという。
笑うこと、人と話すこと、交流すること。光嶋さんは、その一つひとつが健康につながる大切な要素だと考えている。
笑いを続けることが健康への道につながる。それが光嶋さんの思いでもある。
光嶋さんには、「県北が笑いの絶えない元気で活力ある地域になっていく」そんな未来に向かって更に活動を続けて欲しいものである。

















