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津山M&Y記念館で常設展示の作品入替

【地域ニュース】

 M&Y記念館では、昨年、約8年ぶりに展示作品を入れ替えたとして、アットタウンでも取り上げたが、今年も常設展示の入れ替えがあったので再度取り上げたい。
今回の入れ替えは10点。昨年と遜色ない大規模な入れ替えとなる。
その中でも、注目なのは未公開収蔵作品が6点もあることだ。





今回、初お目見えの作品の多くが、書となっているのも特徴のひとつだ。
作品は、親交のあった力士が大相撲で横綱に昇進後、初めての優勝の際に送った「力抜山」や、棟方が好んで書いていた「無尽蔵」「龍」「華厳」などの題材で、一度は見ておきたい作品ばかりだ。




また、書以外の入れ替え作品となる倭画(棟方は絵画の事を倭画と呼んでいた)では「円窓の五妃」「鯉」と、こちらも棟方作品ではお馴染みの題材だ。






実は、棟方の書は、作品の力強さと独特のバランスにより、近年特に注目が集まっている。
そのため、人気も右肩上がりとなっており、今や木版画と肩を並べる程、ファンが多いのだ。
専門家などからは、絵を描く事と同じ感覚で書いていると評されており、絵画に見られるような、自分からぶつかっていくような迫力が感じ取れるのが、特徴となっている。




棟方自身も「油絵は遊びで、書とか倭画は楽しみで、自分の仕事は板画」と公言していた。という話が多く残っている。
今回、展示品入れ替えで、その書と倭画が多く展示されたことで個性が際立つ作品を多く見ることができる。




それとは別に、今回は今まで紹介していない記念館そのものの『裏庭』も紹介したい。
表側からだと、建物も目立ちにくく看板も小さいため、分かりにくいので近づくと注意が必要になる。
それよりも、記念館の裏側にあたるグリーンヒルズ側からも入れるので、そちらもおススメする。





裏庭となる場所は、しっかりと刈りこまれた、やや広めの広場の中央に、ぽつんとロダンの『考える人』のミニチュアレプリカが置いてある。
これが、何とも言えない世界観を作っているので、そちらからの訪問も検討に値するだろう。 

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