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大自然の中で夢をかなえる

40歳代男性でこんなにキラキラした目・・・少年のような笑顔を見せる人がいたのか。
宝物を少しずつお披露目する子どものような目。

おもちゃ作りから逸品づくりへ
幼少のころから、紙の箱を使っておもちゃを作るのが好きだったという竹下桂輔さん。
鏡野町百谷の自宅そばの工房で紙のおもちゃどころか、今では自然の中にふんだんにある木や害獣の角や革、骨、廃材として利用されていない鉄などを素材として自身の思い通りの作品制作をしている。
中でも木材や動物の角を使ったスピーカーは逸品だ。
スマートフォンユーザーが多い昨今、スマホをセットしてお気に入りの曲を流せばスマホ自体から聞こえる金属的な冷たい音を全く感じさせず、角をくりぬいた空洞を音が流れ、木のスピーカーによって音がまろやかになり広がりをもって伝わる。
それは自然が醸し出す優しい音になっている。



ふるさとで自分だけの工房を
中山間地域で暮らす竹下さんは、農林業を営みながら自分のお気に入りのモノづくりにはこだわりを持って取り組んでいる。
工房には整然と並んだ工具類、鋼を鍛錬する大きな産業用と思えるほどの機械なども全て自分の使い勝手の良いように手作りをしている。 
廃材や処分されるだけの素材も彼の手にかかれば優しくおしゃれな生活道具になってくる。
親から受け継いだふるさとで地道に好きなものを作り出す喜びを追求する竹下さんは「生活が成り立っていけばいいのだけれど」と笑うが、本物が欲しい人は彼の作品・製品に必ずや目を細めるだろうと思う。



英国のクラシックカーのMGも、まだ現役を保っているというが、古きよきモノから新しいモノまで大切にして自身の世界で生かしていくことがとても楽しそうだ。
最高に贅沢な時間を持っているとも思える。



紳士・淑女の求める品となれば
地道にやっていることが花開くことを願ってやまない。
まだまだ彼の世界は広がっていきそうだ。ワールドワイドに広がる可能性をもっている。
紳士・淑女の欲しがる逸品と言えるだろう。


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