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勝央町 ペンギンクラブ役員さんに聞く

 11月号で勝央町の子育て支援組織『なないろ』を紹介したが、勝央町の子育て支援の仕組みを聞くと、なないろと同時に、今回話を聞いた『ペンギンクラブ』と『わくわくクラブ』の両組織が、強く結びつき活動を行っているということだ。
そのため、今月は『ペンギンクラブ』の取材記事を掲載する。
まだ未定ではあるが、縁がある時に、『わくわくクラブ』についても取材できたらと思う。




今月、『ペンギンクラブ』について話してくれたのは、ペンギンクラブ役員の小菅さんと和田さん。
『ペンギンクラブ』は、役員間で個別の担当を置かず、全てに会長を中心として、4人の役員が力を合わせて運営している。
今日は、時間の関係もあって、都合のあった二人に話を聞くこととなった。




 『ペンギンクラブ』は勝間田小学校区に住む、妊婦さんと保育園に入園するまでの子どもと親、祖父母なら誰でも入る事が出来る。
活動は月に一回で、第2火曜日に集まり、様々なレクレーションを行い、交流している。




和田さん、小菅さんともに、勝央町に全く縁がなかったわけでもないが、それでも、実際に子育てすると、身近に顔を合わせて相談する人がいないと心細いし、困る事もある。
子育て中のママさん同士が、会って色々話をする。その情報交換が、最も役にたつということだ。
それぞれが、子どもと触れ合う中で、気が付いたことなどを共有する。




例えば、「うちの子どもは、こんなことしたら喜ぶんだよ」とか、子どもとお出かけするにも、「そんなところが、あったんだ」とか、離乳食も「毎日同じような物ばかりになって、本当にこれでいいの?」などがある。
こんな情報は他では入手しにくいとのことで、ここでの何気ない会話が重要なんだそうだ。




その中で芽生える、ママさん同士の仲間意識。近い環境の人と話しをするだけで、気持ちがかなり楽になるという。
また、この『ペンギンクラブ』を通じて、ママさん同士の情報が入ってこないと、「毎日変化のない生活で、家から出ない日も増えるのでは?」と感じることもあるそうだ。





そして、このペンギンクラブの活動を通して、子育て広場の活用であったり、『なないろ』での交流など、勝央町の充実した子育て支援制度の活用に繋がるようなのだ。

 和田さんと小菅さんに『ペンギンクラブ』の役員について色々と話を聞いた。
やっていて一番大変なのは、月に一回開催する行事の企画と準備だという。
特に準備で、手間がかかるものは、時間のやりくりが大変になるそうだ。
しかし、参加してくれた子ども達やママさんの笑顔を見ると、充実感があるとのこと。





 行事は、子どもを育児ボランティアの人に見てもらいながら行う行事と、子どもと一緒に参加する行事がある。また、室内行事もあれば、野外行事もあり、現地集合をする行事もある。
このように、様々な行事を行うことで、ママさんの気分転換を図ったり、親子の新しい接し方を見付けてもらったりと、その都度、その人それぞれで、目的も様々だ。
 中でも、子どもと一緒の行事の場合は、「何をすると子どもが喜ぶのか?」入園前の子どもが喜ぶことを探すので、これが本当に難しいのだと。




 直近の企画で好評だったのは、大きな紙に身体全体を使って、自由にお絵描きをしてもらう企画だったそうだ。
気を遣ったのは、小さな子供なので、何でも口に入れる可能性があること。
口に入れても危険性がないものとして、探して行きついたのが小麦絵具というもの。小麦粉を原料にした絵具だそうだ。
子どもが間違って食べても健康に害を及ぼさないということで、この企画が開催できることとなった。
個別事例を聞くと、こうやって、創意工夫をしながら行事を開催していくなど、大変だと話してくれた意味が分かる。





 最近では、『ペンギンクラブ』もSNSでの情報発信に力を入れているのだそうだ。
使っているツールはFacebookとInstagram。行事などを発信している。
実はすでに、SNSでの情報発信によって、反響も出てきているのだというのだ。
今まで、関わりの無かった人が行事の企画を提案してくれたり、行事で必要な物の情報を提供してくれたりするのだという。




徐々に輪が広がって行く手ごたえを感じているのだそうだ。
この話を聞いて、今後も今以上に、地域の人達を巻き込んで『ペンギンクラブ』の活動の充実を感じさせてくれる。
今回、話を聞けなかった会長さんや、もう一人の役員さんも含めて、力を合わせて頑張ってもらいたい。

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