アットタウンWEBマガジン

眠っている神々をよみがえらせてあげたい

生活情報誌アットタウン、美作の歴史を訪ねてのコーナーで歴史監修者として興味深い歴史にまつわる話を提案する和仁隆明さん。
津山市で生まれずっと津山市で育ってきた。
大手電機メーカーを早期退職し、今は歴史の研究に没頭している。
小さい頃から些細なことも不思議と思い、調べたり、当時津山市山下にあった科学博物館に通うような子だったという。
インターネットからの情報に偏らず気になる歴史書があれば手に入れ読み解いていく読書家でもある。
津山市で観光振興の一助になればと、つやまおくにじまん研究会、鶴山プロジェクションマッピング研究会にも誘いを受け情報収集と歴史研究を熱心に行っている。




先だって、瀬織津姫の祀られているという美咲町の梁瀬神社に行った時のこと、津山市出発時には小雨模様「写真撮影が大変になりそうですね」と心配になる筆者に「雨は神様に歓迎されているということですよ」と平然と構える。
雨の中険しい山の中を行くが、雨のやむ様子はなく神社にたどり着いたとたん雪が降って来た。

3月の下旬で草花はもう春の様相だというのに。




「歓迎してくれてますね」そういう和仁さんが祝詞をあげ始めるとあろうことか雪が止み、明るく温かな日差しが木々でうっそうとした境内の私たちを照らし始めたのだ、そのとたんにザーザーというせせらぎの音が聞こえ始めた。
不思議体験に筆者は震えが止まらなかった。
淡々と和仁さんは瀬織津姫を慈しんでいる。
その現象を偶然と見るか、不思議と見るか「縄文の女神が時空を超えてよろこんでいるのでしょうね」和仁さんは淡々と語った。




帰り道でも不思議な現象に出合い、女神のお礼なんだろうと思わせることも。
「美作地域にはまだまだ人々に忘れ去られてひっそりと眠っている神々がいる。
その神をよみがえらせてあげたい再び祀ってあげたいという気持ちです」古事記や万葉集など歴史書に記されている神の伝説、地域の伝承を伝えていきたいとの思いが静かに伝わってくる。「近年人気のサムハラ神社も観光地パワースポットとしてみるのではなく違った目線から見ると、隠れた歴史を垣間見る事ができます、アットタウンを読んでくれている人にお届けできたらと思っています。」




和仁さんの行動力には筆者も舌を巻いている。
探求心にあふれた和仁さんから教えていただく歴史をわかりやすく読みやすいストーリーにしていこうと改めて思った。


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