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猫多川賞受賞作家マタタビニャンキチ先生物語~第二章~ ヨモギの想い出【前編】

2019年07月28日

「私、生理痛がひどいんですぅー。お話してくれませんか?彼氏とのお話の9割がシモネタなんですぅー」

鹿児島市の貿易商の愛娘であるミナミさんがLineで萌えキャラヴォイスで午前3時!?に一方的にニャンキチに通話してきた……
おそらく、今まで、ミナミさんは彼氏とLineで、お話していたのだろう……
ミナミさんにはちゃんとした彼氏がいて今現在、札幌市に赴任中なのである――
「ミナミさん。ど……どうしたんじゃ!?」

……男性の私には、女性の生理痛やPMSの心身の痛みや1ヶ月のうちに移り変わる心理状態の変化などまるでわかるはずがない……
右往左往してる間に、女性の生理痛にはハーブの女王である「ヨモギ」が非常に有効であるとニャンキチは母から聞いていたのを思い出した――

急いで、フリーター時代に働いていたデンマーク・レストラン「コペンハーゲン」の元同僚の福嶋幸司さんに連絡をとった。
福嶋さんは現在、欧風レストラン「モン・レーヴ・カフェ」でグラン・シェフを勤めている。
「福嶋さんお久しぶり!」と呼びかけに
電話の向こうからは、10年前と変わらない懐かしい声で、「えぇっ!芥川賞取ったんだって?凄いなあ。」
どうやら、小生が作家マタタビニャンキチとして芥川賞を受賞したことを、聞き及んでいたのだった。
芥川賞の話、今の生活の話、当時の思い出話など、久しぶりの電話は話が尽きない。
そんな中、危うく本題を忘れるところであったが、沖縄のソーキソバにヨモギを加えるという画期的なレシピを御教授頂いた。

――小生は、そのレシピと京都のヤマガワ社の「ヨモギ」をミナミさんにプレゼントをすることにした。
早速に通販で注文し、届け先をミナミさん宅にする。

翌々日、ニャンキチのLineに、
「つかれました」という可愛いメイドさんがバタンキューしているスタンプが贈られてきた。
てっきりミナミさんは、今、新潟市にいるので出張中で疲れたのか?と思ったら、ミナミさんもニャンキチも大好きなバンド「ラルク」のライブ終了後だったのである。

それを見て、ニャンキチは大爆笑してしまった――

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