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黒沢山 萬福寺

萬福寺は津山市北部の東田辺町にある標高 659m、黒澤山の急な坂道をひたすら登った山頂付近にあります。

眼下に津山市が一望でき、秋から冬にかけて早朝に見事な雲海を見る事ができます。


萬福寺縁起

708年正月13日 黒沢山の檜の梢に虚空蔵様が来降されました。
その霊瑞に居合わせた惣薪太夫という猟師(のちに僧となる)によって堂が結ばれたのが萬福寺の始まりとされています。
三重県伊勢市の朝熊山・金剛證寺と福島県柳津町の霊厳山・圓蔵寺とともに「日本三所虚空蔵菩薩」と称されています。




古くは源氏・北条氏・足利氏などが遠方より有力者が競って寄進し信仰したと伝えられており、近世では大阪商人達が商売繁盛を願って寄進し参詣したといいます。




また、2月に行われる子供が13歳になると必ず行われた初めての厄除け参拝『十三参り』は、虚空蔵菩薩さまに智・力・福を授かる加持として今に伝えられています。
同時に金運上昇の福笹の販売や各種祈祷が行われ、「福銭」は翌年倍にして返すと、ご利益があるといわれ、商売繁盛・家運長久を願って多くの人が買い求められます。
その日は境内に露店が立ち並び恒例の餅まきが行われます。


境内には、開山より約100年の後、弘法大師の来山の折に錫を持って加持の為の秘水(阿伽の水)を湧かされたと伝えられる霊泉『明星水』があり、人気となっています。
現在は本堂のほかに、百人収容できる道場があり、座禅等を行える研修宿泊施設が整備されています。
奥の院には小さな八十八ヶ所が作られて、こちらも人気となっています。


所在地: 〒708-0812 岡山県津山市東田辺1596
電話: 0868-27-0316

(ライティング:星護 禄胤)

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