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正ちゃんのコラム 世界に広がる農林物(全4回) 第3回

衆議院議員 平沼正二郎氏 寄稿


海外展開についてもう一つ例をあげますが、木桶仕込み醤油も実績をあげております。木桶仕込み醤油のメーカーさん達が協力して伝統的な製法を守る観点からも海外マーケットにチャレンジされて徐々にその成果が表れております。ここで重要なのは普通の醤油ではなく、木桶仕込み醤油でなくてはならないという部分です。なぜ高評価を得ているかというと木桶という伝統的な製法に親和性があるそうです。木桶仕込み醤油の特徴として蔵元ごとに複雑な味や香りに特徴がございます。この特徴はまさにワインやウィスキーと同じで、木の容器で発酵させるという部分が、高級品というイメージとマッチして主に海外の富裕層やグルメな方などに高評価を得ております。またこの木桶醤油輸出の取り組みでは、伝統産業の復活にもつながっておりまして、今まで木桶をつくる職人さんや会社がなくなる寸前だったのをこの醤油メーカーの皆さん達が「我々が生産する木桶がなくなっては困る」という事で職人さんから木桶をつくる技術を継承して、引き続き木桶生産が出来るようにもなりました。
(次号へ)

※このコーナーでは『平沼正二郎』氏の寄稿文を、原則、原文のまま掲載しています。

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