Select shop Sweetsの坂藤エリさん
明るく楽しく話をしながら
坂藤エリさんは、とびきり明るい。
親しみやすい笑顔で元気にセレクトショップを経営している。
「お店に来てくださる人は40~50歳代の方が多いです」服を買いに来るのだが、一緒にお茶を飲んで話すことが楽しいという。
「体型に自信がなくて、服を選ぶのを躊躇しているお客さんもいるし、おしゃれすることをあきらめている人もいる。
でも女性はいつもきれいでありたいはず、そんなお客さんとワイワイ話をしながら選んでもらっています」。
わかるわかる、そうですとも中高年になると「似合うか?」よりも「入るか?」で服を選んでしまうんです。
「好きな色」よりも「無難な色」。中高年女性なら悩みは一緒だと思う。
コンプレックスを輝かせる
「誰でもコンプレックスはありますが、既成の服でも、お直しをして、少しデザインを変えてみることも提案します。」
既製服でも少し脇や背中に布を足すとゆったり着る事ができたり、年代を問わずキラキラしたものを取り入れるとか、女性がその人のすてきなところをいっぱい出せるように服を選んであげたい、と坂藤さんは服を取り扱う仕事が楽しくてしょうがない様子。
私らしく提案する
「黒しか着ない人がいました」その人は70歳代後半の人だったという。
来店しても黒ばかり選んでいた女性に坂藤さんは紺色を勧めた。その次はグレー、その次は少し赤系統の差し色が入ったものを着てみたという。
「とても気に入ってくださって、その後もコーディネートを相談しに来られるので、私の方も楽しいです」坂藤さんのようなコーディネーターがいれば、服や小物など自分だけで決めつけていた「似合う、似合わない」を打破できそうだ。
ハンドメイドが楽しい
「じっとしているのが嫌いで、常に何かしています」そういう彼女の、すき間時間の過ごし方は、アクセサリーや小物を作ること。
かわいい生地から生まれる、トートバッグやきんちゃく袋、母子手帳ケース。
明るくにぎやかな坂藤さんの個性があふれ出ている。
「布もかわいいものからかっこいいもの、タグもおしゃれなものを付けていますので、いろんな人に見てもらいたくて作っているようなものです」。
これといった趣味がないのでオリジナル小物づくりがとても楽しい一点ものですと笑った。
周りの人たちが支えてくれた
5年前に今のところに店を構えたという。
「私はとても運がいいと思っています、つらい時期もありましたが、いつも友だちや知り合い、家族が助けてくれました」
若いころは、とてもやんちゃだったというが、やんちゃで得たものは「プラス思考」だという。
「私は人を羨ましがったりねたんだりすることがありませんでした。人より前に出ようという欲もなかったので、やりたいことをやってきたことに悔いはありません、困ったときも試練を乗り越えるととらえる事ができるようになりました、なにより周りが支えてくれることに感謝の気持ちでいっぱいです」。
ずっと笑顔で
素敵な友だちや、好きなおしゃれ、好きなハンドメイドで坂藤さんは充実の日々を過ごす。
「お店は、立ち寄ってくださったお客さんや、友だちの口コミで広がっていっている感じです。ゆるゆるのわがまま営業ですが、お客さんがウキウキする第一歩を感じてもらえたらと思います」。
お話しの初めから終わりまで彼女の笑顔がはじけていた。
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