津山城の石垣です。
大きな石で組まれ、とても迫力があります。
これは、打ち込み接ぎ(ウチコミハギ)と呼ばれる組み方で、高石垣がある多くの石垣はこの組み方をしています。
”打ち込み接ぎ”に対し、”切り込み接ぎ”といった組み方があるのですが、この組み方は石をハツリ(削り加工)隙間なくビッチリ理組み上げる方法です。
切り込み接ぎに対し打ち込み接ぎを使う利点として、水捌けがあります。
特に高石垣の場合は、強度が必要になりますが、切り込み接ぎにすると石と石の間から水が抜けず、中間のおなか部分が迫り出し強度が不足してしまいます。
津山城より、もう少し年代が下がると、おなじ打ち込み接ぎでも小まめに成型して精度を上げ、その代わり水抜きを施します。
逆に古い石組になると野良積みと呼ばれる極めて加工が少ない組み方になります。
有名な穴太積みはこの野良積みになります。
石の組み方で、築城の年代が分かるんですよ。
皆さん石垣も、そう思って見ると面白いでしょ。
(禄胤)