津山で城郭と言えば皆さんは津山城(鶴山)を思うと思います。
でも、津山城では実際の戦いは行われていません。
戦闘経験がないお城なんです。
しかし津山には凄いお城があるんです!
室町末期から戦国時代にかけて幾多の戦いの舞台となり、それでも一度も落城しなかった名城が!
戦闘が行われ落城しなかったお城としては、映画にもなった『忍城』が有名ですが、それと比べても、こちらは戦の数が違います。
それが、矢筈城です。
因幡線の美作河井駅からも登城できるこのお城、城主が草刈氏で築城も草刈氏。
比高(付近の平地との差)400mをゆうに超える高さに、断崖絶壁。
それに加え、防御に石垣を備え自然石を加工した石塁などまさに鉄壁の城構えです。
また、戦った相手もすごい、山陰の雄『尼子氏』、播磨の雄『赤松氏』など歴史に名を遺す守護代や守護大名です。
また、時代が下り勢力図が変わってからであっても、岡山の『宇喜多氏』や『豊臣秀吉』なども退けています。
最後は、織田方の豊臣秀吉と毛利が和解し、そこで矢筈城明け渡しが決められ『草刈氏』は退去することになります。
どんな敵でも絶対に負けない、真に難攻不落の名城とはこのお城の事です。
なのに津山に住んでいても、矢筈城の事を知らない人が多くとても残念です。
(禄胤)