誕生寺駅といえば、真っ先に誕生寺の名前が挙がるでしょう。あの浄土宗の開祖である法然上人誕生にゆかりのお寺です。
浄土宗から、その後に浄土真宗、時宗、融通念仏宗等の教えに分かれていく事となります。
その分かれた各宗派にも共通する、阿弥陀如来を信仰し他力本願という浄土思想を築いたのが法然さんです。なんと全ての日本の仏教信者、約8割がこの法然さんの教えを信仰していることになるのです。
駅から誕生寺に向かう途中ににあるのが娑婆堂です。
誕生寺の参道に入ると、大きな塔が目立つので迷わず行けます。
二十五菩薩練供養御旅所となっており、誕生寺本堂を極楽浄土にみたて、現世である娑婆堂まで、仮装した二十五菩薩が渡る時の御旅所です。
そして誕生寺。
そこには、国の重要文化財となる薬慰問形式の山門と、そこから繋がる伏見宮邸から移設したと言われる筋塀が延びています。境内に入ると、逆木の公孫樹と名が付いた大イチョウがあり、その奥には同じく国の重要文化財である本堂にあたる御影堂が建っています。この御影堂はとても珍しい重層の屋根に唐破風の向拝をもつ建物となっています。
他にも阿弥陀堂が建て替えられた瑞應殿や宝物館など見どころがたくさんあります。
(誕生寺駅 周辺紹介編 後へつづく)
JR津山線 誕生寺駅 周辺紹介編《前編》
2022年03月18日