
入居者とホームに歌ふ「里の秋」 母への思ひ胸に寄せくる向山 悦子●今月のこのページには神奈川県の相模...

花冷えし湯呑み茶碗を両の手に 包み込みつつ背中丸める山本 見佐子●短歌を指導していて、「短歌」って俳...

ことありて人の優しさ昨日今日 心に沁みて涙ぐましも伊藤 すみ江●今月号の短歌への誘いは「あさかげ短歌...

畦道に拾ひし歌を歩行器の 小石につかへ零して仕舞ふ芳賀 辰雄●この歌の作者は筆者が大変尊敬申しあげて...

我が庭の目立たぬ所のあじさいが 濃い青色の光を放つ信清 博史●作者は高度成長期の日本を支えた、真面目...

事ごとに亡き父母を思ひつつ 手本となさむ生きの明け暮れ岸田 千恵●今月号も筆者の所属する「あさかげ短...

朝刊に亡き子の運勢確かめて 夫おもむろに立ち上がりくる太田千はる●今月は筆者の所属する「あさかげ短歌...

土地活に菜園とされし花畑 食材までもスミチオン纏ふ千葉 二朗●初夏の爽やかな風の中、美しい多種類のバ...

春風が尾根の木立に時を告げ 天に向かいし若葉の瞳田原 泰雄●短歌を始められて未だ日が浅い作者の作品で...

老ひ梅の余力限りと見せゐるや わずか二輪の花のいとほし橋本 眞佐子●近代短歌の写生詠の見本のような文...

春となる雨とおもへば愛(いと)ほしや眼(まなこ)をとぢて耳欹(そばだ)つる河野 澄恵●今年の冬は殊の...

冬陽ざしのびて部屋中覗き込む 我ものびのび映ろふ日中堀内 あい子●以前、ある短歌大会の総評で擬人法を...