アットタウンWEBマガジン

アットタウンでは津山市在住の画家・藤本隆美さんの絵画とエッセイを、毎月掲載する。不思議かつ奥深い「藤本ワールド」にどっぷりとつかっていただきたい。

◆加藤周一
彼の著書に稱心獨語があります。その中に正岡子規の生死感に触れ彼はこう言っています。
[正岡子規は、病を得て死期の近いことを知った時に、「宗教を信ぜぬ余には、宗教も何の役にも立たない。」といった。すなわち宗教を信じる内村鑑三とも、宗教に非を鳴らす中江兆民とも、違う立場である。]この文章を読み感じろことは、加藤周一の基礎コンパスが、何故晩年キリスト教の洗礼を受けキリスト教のコンパスに置き換わったか謎である。最後まで自分のコンパスで世の中を見て頂きたかった。彼の正岡子規に対するレスポンスを最後まで貫いて欲しかった。

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