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湯郷温泉女将会 会長永山泉水さん

 ブログ、Facebook、Twitter、Instagramなどのアカウントを開設して情報を発信し続けている永山泉水さん。昨年から『湯郷温泉女将の会』の会長をしている。
メインとなる発信内容は岡山県のこと、美作市のこと、そして湯郷温泉のこと。
「美作地域の人の温かみや、岡山県の魅力を発信したい」ということだ。
特に、観光地として全国的な知名度が低い岡山県北地域を、県内外の少しでも多くの人に知ってもらおうと、まず『できること』からやっている活動だ。




その先日のブログ投稿のタイトルは、『湯郷ゆけむり夜市はふわふわ手裏剣!』“ふわふわ手裏剣”は偶然にも、先月取材した『ピンク忍者ともち』さんの記事でも登場したばかり。
記事は湯郷温泉青年部主催の『湯郷ゆけむり夜市』の告知で、女将の会として“ふわふわ手裏剣”を使っての出店をするという内容だ。




この夜市、湯郷温泉青年部と湯郷温泉女将の会とが交互に主宰して、定期的に開催しているもの。湯郷にくれば「いつでも夜を楽しめるようにする」ということで湯郷観光協会や湯郷温泉旅館協同組合の協力を得ながら行っているイベントになる。




このイベントも昨年までは、青年部主催の時は出店していなかったが、今年からは原則として全開催で出店するようにするなど、少しでも地域の賑わいになるよう前に向かっている。
 一昨年のクリスマスでは、女将会とは別組織になるが『黄色いライオン ミッケ』というグループ主催で、クリスマスイルミネーションの設置や飲食の割引イベントなどで50店舗もの参加があり、クリスマスイベントを成功させた。




このような動きは、実は永山さんのアイデアではないのだ。
永山さん自身、「こんなことをしたい」「あんなことをしたい」というのは、ほとんどないという。
それよりも、『女将の会』に限らず地域の色々な人の話を聞いたうえで、どう実現させていくかを工夫する、といったスタイルで会長をしているのだそうだ。
それが『黄色いライオン ミッケ』での活動のように『女将の会』の趣旨とは違うのだけど、湯郷のため実現させたいと声を掛け、女将会ではない新たな枠組みとなっただけなのだ。




 多くの人の声を聴いてアイデアをもらい仲間と話し合って、持ち前のポジティブ精神で工夫しながら前進させていく、これが永山流の会長像なのだろう。
永山さん本人も「これがしたいから会長をしたい」というものがない、会長職に限らず目標とすることとして、強いて言うなら「湯郷の魅力を、美作地域の魅力を、そして岡山県の魅力を、全国の人や世界中の人に知ってもらいたい。それが最終的な目標なんです」そんな話をしてくれた。




 自他ともにポジティブが売りの永山さん。本人も「少々、何を言われても気にしないですよ」という。
過去には、腹が立って寝付けないこともあったそうだが、翌日、振り返ってみると理由さえ思い出せないくらいアッケラカンとしているのだそうだ。
 永山さんが女将を始めたのは、湯郷にお嫁に来てから。
大阪生まれの大阪育ち。大阪の大学を卒業した後、兵庫県は宝塚のホテルに入社し、出石のホテルに配属となり、マネジメントもきちんと行う、総支配人になることを目標に、積極的に仕事に取り組んでいた。




ホテルの仕事については、高嶋政伸さんが主演したホテルと言うドラマを思い出すと分かりやすいと思う。
ホテルに勤めていた時は、永山さんも女将は接客のみを行う役割だとのイメージから、女将になりたくないという思いがあったのだという。結婚の話になった時は、女将になる事に、かなり悩んだのだそうだ。夫になる方と相談をした結果、「えー、何言ってるの。旅館の女将なんて旅館毎に仕事は違うんだし 永山泉水流の女将像を創りなよ」と言われて女将になりました!という。




宿の女将の仕事は、宿毎に違う。
実際に女将業をしてみると、接客の仕事をするだけが女将でないことが分かった。
事務処理などのデスクワーク、様々な電話対応、取材や観光組合などとPR対応、組合の会議、日々の従業員とのミーティングなど、挙げればきりがない。ホテルで言えばゼネラルマネージャーといった仕事だ。
今も観光PRや会議出席などで全国を駆け回っている中で、鷲羽山の下電ホテルの女将も兼ねている。そんな忙しい業務を日々こなす中で湯郷のイベントも力を入れる。





 今回の取材でお話を聞いて。忙しい中でも、それを楽しんで生き生きと仕事をしている様な感じを受けた。言葉の一言一言に躍動感があり、充実しているのだなと感じる受け答え。会話に引き込まれ楽しくなっていく。




ついつい『がんばれ泉水ちゃん!』と言いたくなるようなキャラクターに敬意を払い、彼女の目標である、「世界中の人に岡山県、美作、湯郷の魅力を知って欲しい」に繋がって、世界中の多くの人が美作地域に押しかけて来ることを願って今回の記事を締めくくることにする。
『がんばれ泉水ちゃん!』

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