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スポーツと食育

みまさかアスレチックス 小林洋一さん

 この夏8月から、美作市を拠点に全美作地域を対象にした陸上教室を行っている『みまさかアスレチックス』が、スポーツと食育を、広く理解してもらう取り組みを進めている。
大まかな内容として、現在、競技生活を引退して家業を継ぎ、農業に従事している元2017年世界陸上400mリレー日本代表の木村和史さんと提携し、日本代表を経験し農業を営んでいる立場から、走るのに重要な栄養の話や、野菜等がどのように育っているかなどの話をしてもらうというもの。
例えば、「鉄分の多い『ほうれん草』を取ることで、ヘモグロビンを増やし血中酸素量の限界を引き上げることで、持久力を上げることができる」といったことや、「走っている途中に低酸素状態で脳が疲れていても、冷静に考えることが出来るように、ブドウ糖の元となる炭水化物を充分に摂取することが必要」といった具合の話だ。




食事の栄養などの話は栄養士に話してもらえば済むことだが、実際に日本代表として活躍した木村さんに話してもらうことで、子どもたちに対しては、より説得力を持つのだという。
当然、元日本代表選手による走り方やトレーニング方法などの技術指導などもあるという。
しかし、世界の舞台で戦った経験、なかでもモチベーションの上げ方や、大会前の精神面の調整など、一見して分かりにくい部分のコントロールの仕方などを、実体験を基にした様々な話も聞けることも魅力。




 みまさかアスレチックスは、これまでも様々な選手や元選手を招へいしながら、常に新しい話題を提供してくれるが、初めて取材した当初の『楽しく走る』といったコンセプトもそのままだ。ゲーム要素を取り入れて、親子でクイズラリーゲームをしたりしている。そこでタイムとクイズの正解率の両方で競う。走って脳にエネルギーが届きにくい状態で考えるということに慣れるトレーニングでもある。
『楽しく走る』ことで、走ることを好きになってもらう、そんな取り組みだ。



そんな『みまさかアスレチックス』が、今年も恒例となっている『晴れの国岡山駅伝競争大会』のチーム編成などを美作市から委託されているのだという。
毎年1月末に開催される、この大会のメンバー募集も開始したばかりだ。
例年のごとく参加希望者が集まると合同練習を行い、その内容から選手を選定する。
チーム構成は、中学男子・女子2名、高校以上の一般男子3名・一般女子2名の9名となっており、登録は13名までとなっている。特に女子選手は尻込みする人も多く、選手を集めるのに苦労しているそうだ。




過去には「ジョギングしかしたことがない」など競技未経験者であっても、合同練習の期間だけで驚くほどタイムが縮まる人もいる。
補員がいなければ、体調変化などで調子を崩してもメンバー交代もできないし、そもそも選手が揃わなければ出場すらできない。




出場資格は原則的に在住・在勤している自治体からの出場になる。中高生については保護者の居住地も含まれるが、『ふるさと競技者枠』など細かい規定もあるため、美作市スポーツ振興課 0868‐72‐2225まで問い合わせして欲しいとのこと。
また、『みまさかアスレチックス』に直接、問い合わせてもいいそうだ。その場合はHPのフォームかSNSのDMから問い合わせて欲しいという。


今回は『スポーツと食育』という表題だが、最後は話がずれて『晴れの国岡山駅伝競争大会』の出場希望者の募集になってしまった。
しかし、『みまさかアスレチックス』は、旧美作国のエリアを対象に子どもたちに対し、『走ること』の魅力を教えることが主活動だ。
「体力アップに走りたい」「今よりもう少し早く走りたい」「選手として記録を縮めたい」目標や目的は、それぞれ子どもたちごとに異なっても、これからも『走ることの楽しさ』を教え続けて欲しい。

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