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スチールギターの音色に魅了されて

昭和ロマンを奏でる田村幸江さん


昭和ロマンが好き

「この曲、大好きなんですよ」と弾いてくれた石原裕次郎の「北の旅人」。
愛用のスチールギターの奏でる音色は深く物哀しく哀愁につつまれる。
続いて美空ひばり「悲しい酒」菅原洋一の「今日でお別れ」。
津山市大田に住む田村幸江さんのお宅を訪問。
きちんとした性格なのだろう、お掃除の行き届いた部屋で聞かせてもらう、とても豊かな時間だ。

昨年、衆楽園で行われた「観月の会」にも出演しその音色を満月の空のもと披露した。
レパートリーは七十数曲ありほとんどが「昭和ロマン」の香り漂う曲。
「なんていい曲なんだろう、なんていい音色なんだろう」と自分の演奏に酔いしれることもあるという田村さん。




スチールギターのとりこになる

「スチールギターは最初はハワイアンで日本に入ってきました」かたちはアコースティックギターを横置きににした四角いもの「私が若い頃はフォークソング全盛でしたが、スチールギターを弾いていたら昭和の時代の日本の歌の良さが分かり始めました。
昭和ロマンの曲は哀しい曲が多いですが、それを奏でると情景が思い起こされるような気がして入り込んでしまいます」。
7年前師匠と仰ぐ人に出会い、とりこになった。


練習が大好き

仕事をしていた頃は「朝、昼休み、夕方、夕食後から寝る前まで」練習したという。
今弾いている愛機は師匠から譲り受けたもので、右手で弦をはじき左手に持った金属製のバーで弦を抑え抑揚をつける。
「右手も左手も大切ですがバーの操作が7割演奏の司令塔になります」哀愁はバーの操作によって聞く人に伝わってくる感じだ。





うれしく楽しく奏でる


今は、ひと月に数回、鳥取県河原町にある「道の駅 清流茶屋かわはら」で演奏している。
「土日の11時過ぎから16時頃まで弾いています。リクエストにもお応えしていますので生演奏を聞きに来てください」と田村さん。
だが演奏は不定期で、運の良い時は師匠の演奏も聞く事ができるという事だ。
「弾いているときは、お客さんのことを考えるのではなく自分が楽しんで演奏できているか自身に問いかけます。
自分が楽しんでいないとお客さんも楽しくないというのが私の思いです。
心臓がバクバクするほどうれしく楽しい気分で演奏していますので気分を共有しましょう」。
まちのサロンやデイサービスセンターなどでも演奏するという田村さんのスチールギター熱はまだまだ続く。

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