アットタウンWEBマガジン

意外なものから生まれる可愛い小物

あるものを使った 「かわいい」小物

読者の皆さんは写真をご覧になって何で出来ているか分かりますか?
実はこれ全て、畳のヘリを使って出来ているのだ。




この畳のヘリを使って、小銭入れやスマホケースなどの小物やバッグなどを作成されているのが、津山市安井にお住いの平田明正さん。
お仕事は畳店をされており、「近年畳離れが加速している中、少しでも畳に興味を持ってもらい、親しんでほしい」との思いから、畳のヘリを使った小物作りを始めたとのこと。
「言われんと畳のヘリじゃいうの気づかんじゃろ」
そう言って、過去に作った作品を出して見せてくれる。
読者の皆さんは、畳のヘリだと知って写真を見て、どう感じられただろうか。




平田さんは、畳のヘリを使った小物づくりのサークルのようなものを材料費と会費で参加できるように企画されている。
「一緒に作って一緒に楽しんでもらえたら、少しは畳の良さを知ってもらえるんじゃないかな」そう言いながら笑顔を見せる。





畳について

現在の畳の需要は、10年で半分以下になっている。
特に新築マンションなどは、和室が全くないものも珍しくない。
一戸建てにおいても和室があっても一部屋とか、リビングの一角に和室風な空間があるもの程度。
フローリング全盛期と言っても過言ではない。



畳の良さは、何といっても寝そべれること。
それでいて適度なクッション性もある。
また、水分や空気を吸ったり吐いたりしながら、部屋の中の湿度をコントロールしてくれている。
これは、日本の冬に乾燥が強く夏に湿度が高い日本の気候に対応してきた日本人の知恵の結集なのだ。




そればかりではない、畳表の隙間に埃などが入り込み、花粉症やアレルギーにも良い影響を与えることも分かっている。

最近は、稲わらの畳床とイグサの畳表が少なくなり、発泡スチロールの畳床が増えてきている。




本当は寂しいはずだが、「フローリングの部屋でも和の空間を楽しめるようになった。フローリングの空間を邪魔しない畳を楽しんで頂きたい。」と平田さんは前向きにとらえる。

最後に、「また、畳に脚光が集まり、みんなが使ってくれたら、畳が高級なものではない時代に戻るかも。」そう言って再び笑顔を見せて頂いた。




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