今、旧梶村邸、城東むかし町家で2月23日(火)まで開催されている『天神さまと干支展』。
新年の縁起担ぎもあり今回はこちらに行ってきた。
今年の干支は “丑 ”、丑と言えば菅原道真。そして菅原道真を祟神として祀ったのが天神様、祀られたお宮が、天満宮となる。
全国の多くの天満宮にお詣りすると、丑の像があったり、絵馬の裏が丑の絵だったりすることが多いのを気付いている人もいると思う。
丑と言えば菅原道真ともいわれる、天神様と牛の関係については様々な縁起・伝承が伝わっているのだ。
最も代表的なものが「菅家聖廟略伝」で、菅原道真が自ら「自分の遺骸を牛にのせて人にひかせずに、その牛の行くところにとどめよ」と遺言をしたとあり、実際にその牛が、動かなくなったのが安楽寺四堂のほとりだったため、そこを御墓所と定めた。と記されている。
そういうこともあり、天神さんと丑が一緒になった人形は、全国各地に広まっている。
今回の展示内容も、タイトル通りに全国各地の天神様と丑との人形が中心となっている。
目玉と言えるのが、高松ハリコの宮内フサさんの作品だという。亡くなる直前の102歳まで筆を執り、その筆の大ファンであった棟方志功は、宮内フサさんの高松ハリコを題材とした作品を残しているほどだ。
その宮内フサさんの天神様と丑のハリコ作品を背後に、棟方志功の梅を描いた風呂先屏風を置くなど、粋な展示をしてあり、様々な楽しみ方ができるようになっていた。