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こんな時期だからこそ、飲食店にエールを

津山まちぶら事務局 西尾紀子さん

 津山の読者の方の多くが、耳にしたことがあると思うイベント。
今年、初めて春開催となる『第4回 津山まちぶら』。
本来は、昨年秋に開催予定になっていたイベントだが、延期されコロナの感染も収まりつつある今春、4月10日に開催を予定している。





 開催が延期された昨年秋は、県北全域でも感染者が多く出だした時期でもあり、開催について実行委員会のメンバーが集まり話し合いを持った。
様々な意見も出たが、安全の確保が最優先ということでまとまり、その時点での開催はしないことを決定したとのこと。
今年に入りコロナ感染者も減り、「これなら、感染対策を徹底するなどの対策をとれば、開催ができるのではないか」という意見があった。
そこで、秋に参加予定だった飲食店にアンケートを行った。結果は、開催を望む声が大半をしめ、思い切って開催する運びとなった。
しかし、コロナ渦中の開催であるため、コロナ対策にはかなり気を使う。
今までは、店舗を利用しての飲食だけだったが、今回からテイクアウト可能な店やテイクアウトオンリーの店も参加する。




テイクアウトをした人用に、児童公園とソシオのやぐらからアルネくらいまでの間にテーブルとイスを並べる予定だという。
これも、密を避けるためのコロナ対策だ。
また、「あとぶら」といい、密を割けるため21時以降から4月25日いっぱいまでは、参加店でチケットを利用しても『まちぶら』と同じ対応をしてもらえるよう協力を得た。そして、ソシオ一番街などで、600円の金券として利用できるサービスは健在だ。このサービスはなんとお釣りも来るという。
他にも、参加する前に本部に寄ってもらい、万が一のために名簿に名前を記入をしてもらい、検温をして体に不調がないことを確認できた人のみにリストバンドを渡して、リストバンドをしていない人へのチケットサービスを行わないなど、感染対策はかなり徹底している。
チャキチャキといった感じで、段取りよく色々と話をしてくれるお姉さんが西尾さん、津山まちぶらの事務局長だ。




 西尾さんの受け持ち範囲は広く、広報、書類作成、チケット管理など多岐に渡る。
そんな西尾さんに、「ところで、まちぶらを始めた経緯は?」と質問を投げかけた。
返ってきたのは、元々は、津山マチナリエの時に何かしようと、飲食店の関係者や街で飲むのが好きな人達で立ち上げた。湯郷や勝山など、真庭市でバルイベントが盛んに行われていたのに刺激され、それらを凌ぐイベントをしたいと声をかけ集まった。そのため、第一回はマチナリエと同じ日の開催だったそうだ。
その実行委員会は、なんと10名と少数精鋭の布陣だ。それにもかかわらず、この手のイベントでは珍しいくらいに、チケットを買った人へのフォローアップをしてくれる。
実行委員会の会員が街角に立って、目的地が分からない人への案内や、次の目的地を悩んでいる人へのアドバイス、他にも飲食店の空き情報などをガイドをしてくれているのだ。
利用者からすると、非常にありがたい。




そんな津山まちぶら実行委員会だが、ポスターや、チケット、マップなどデザインを全て自分たちで行ったり、かなりの低予算でのイベントを開催となっているそうだ。
助成金などはもらってなく、参加飲食店から参加費用だけで運営している。
チケット販売には、運営費用は一切含んでおらず、全て参加店に還元しているという。
これも、「自分たちで津山を盛り上げていきたい」という運営方針のとおりだ。




「購入したチケットは、4月25日までに余らすことがない様に、全て使ってもらうことが飲食店支援につながり、津山を再び盛り上げることに貢献するので、ぜひ買って使って欲しいです。採算度外視でメニューを提供してくれる参加店が多いので、必ず得をするようになってます」とのことだ。
今までの開催で、遠くからの参加者はなんと埼玉からだそうだ。
B'zのファンでイナバ化粧品店で知り、以降、全国のファン同士で声を掛け合い、年々、人数を増やしながら来てくれているという。
「将来どうしたいっていうのは、毎回毎回、目の前のイベントを成功させるので精いっぱいで、話をしたことはないんですが」と前置きしたうえで、「津山だけでなく美作地域や県南、そして全国から津山の飲食店に来てくれるようになって、その中から、また津山に行きたいと思ってくれる人が増えるのが目標というか理想です」そう将来に対し語ってくれた。

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