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木のぬくもりのあるペンダント

鏡野町 浅山美幸さん

県北地域を中心に、木のチャームのペンダント作成を教えて回る活動をしている浅山さん。鏡野町の原地区にお住まいだ。

口コミで人気も高まり、このコロナ禍においても、講師として声がかかる機会が徐々に増えているのだという。
浅山さんがペンダント作成講師として活動を始めたのは、約1年ほど前から。講師としてのキャリアは短くビックリするくらいだ。
それでもこの短期間で人気になったのには、はっきりした理由がある。





木を使ったチャームに花びらをあしらったデザイン。これが実にかわいらしく、すこぶる評判なのだ。
そんな浅山さん、ペンダントづくりを始める前は木彫教室に通っていたそうだ。
そんな中、習いに行っていた仲間の年齢が上がるにつれ、彫刻刀で削る木彫の作業がしんどくなって辞める人が増えてきて、3年前にはついに閉鎖されることとなったという。





そんな時、木の温かみを感じられるペンダントを作る事を思いついた。ちょうどそのタイミングで押し花教室をされている先生と出会ったことがきっかけで、花びらをあしらう事となった。
花びらは生花の場合、取り扱いが難しい事や褪色が激しいこともあり、押し花にしたものをあしらっている。この押し花をチャームに張り付けることが、他にない独特の風合いを出している。花は、パンジー、桜、アジサイ、菊など身近にある花を中心に使っている。
自然にある素朴な感じを大事にしている。





 そんな浅山さんが、講師として人に指導を始めたのも些細なキッカケからだそうだ。友人に作ってあげて欲しいと従妹から頼まれた際に、作り方を教えながら一緒に作ったのが最初で、その時に想像していたより、遥かに喜んでくれたことが嬉しくてたまらなかったそうだ。
それがきっかけとなり、その後紹介で、あそこにもここにも、「教えに来て」となりだした訳だが、呼んでくれた皆さんととても楽しく教室をしている。





 ここでペンダントの詳細について説明を入れておきたい。
前筆した通り、県北らしい木を輪切りにしたチャームに押し花をあしらい、ペンダントチェーンや紐などを取り付けている。





 ところで最近、福祉センターからこども達にペンダントを作ることを教える依頼があったのだそうだ。
今までにない年齢層に指導をすることで、色々と考える事ばかりだそうだが、依頼先のメンバーの一人が、動物のイラストを書いてくれた。そこでイラストを参考に、木の実や身近にある材料を使って、動物を作ることに決めた。目を木の実、口を針金やツルで作る。今から教えに行くので楽しみだという。こういった形で、一人での活動をしてきているが、手伝って活動をしてくれる人が居れば心強いと思っているとのこと。今も、依頼の連絡にしても、材料の準備にしても一人より、誰かが一緒にいて欲しいと思う事が増えたそうだ。





今は、浅山さんに連絡が付きにくい時は、鏡野町の郷公民館に連絡すれば、依頼が伝わるようになっており、指導に向かう対象エリアは、美作地域であれば、だいたい行けるかな?という感じだそうだ。
依頼する方が用意するものは、汚れ防止の新聞紙、ピンセット、爪楊枝くらいで、全て浅山さんの方で準備してくれる。ただし、材料費として、一人1,000円で受けているというが、その多くが実費に充てられているという。





それについては「皆に喜んでほしいといった思いから始めた活動なので」という思いからだそうだ。
浅山さんの作品を実際に見てみたい人は奥津の道の駅に行くと置いてあるそうなので、機会があれば気を付けてみられてはどうか。

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