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勝央子育てかがやきネット なないろ

事務局 谷口さん

 話を聞いたのは、『勝央子育てかがやきネット なないろ』の事務局の谷口さん。
勝央町の子育て支援制度は、かなり充実しているといわれている。その勝央町の乳幼児期の子育て支援サービスの中核となる組織が、この『勝央子育てかがやきネット なないろ』だ。
岡山県と勝央町の助成金と独自財源とで運営されているという。
事務局としての仕事は、行政と役員の調整や事務業務補助が中心だという。





 実は、今回話を聞いた谷口さん。今回が初めての「アットストーリー」登場ではない。2年以上前だが、勝央町のこどもダンスチーム『チャーミングハート』の保護者として話を聞いて以来だ。
 取材の中で、『チャーミングハート』の、その後の話もチラリと聞いたが、一期生が高校生になり、就実学校に進学したOBが全国大会でも堂々の入賞をするなど、活躍が続いているそうだ。チームも世代交代をしても、下級生を中心に、さらに充実してきているという。以前取材した団体が、一層の活躍をしているのは嬉しい限りだ。




 話がそれたので元に戻すが、勝央町の子育て支援制度について簡単に説明したい。
未就園の親子を中心に、妊婦さんから保育園入園までの親子を対象とした「勝央町母子クラブ」が勝間田小学校区(ペンギンクラブ)と、勝央北小学校区(わくわくクラブ)に、それぞれある。どちらも月に1回の開催となる。




そして、双方のクラブの垣根を越えて交流できるのが、この『勝央子育てかがやきネット なないろ』となっている。ペンギンクラブとわくわくクラブのどちらかに入会している人は、誰でも参加できるような仕組みになっているそうだ。




その他にも、子育て支援の交流場所として『子育て広場 「ちゃお!」』が、週3回開催されていたり、子育ての相談や情報交換などができる、月に1度『子育てサロン』が開催されているなど、様々な子育て支援制度が充実している。
 谷口さんは、『勝央子育てかがやきネット なないろ』の事務局と同時に、『子育てひろば 「ちゃお!」』のスタッフを兼務する。
そして、スタッフとして気を遣っているが、「来てくれる人がお客さんにならないように、自分たちで話し合いながら、どのような活動にしていくかを決めてもらう」という事だそうだ。
自分たちで決めていく事で、会の活動に自主性が生まれると同時に、ママさん同士の交流も自然と活発になる。




近年、マタニティブルーや子育てに悩むママの問題、心理的虐待やネグレクトをはじめとする幼児虐待の問題などが、世間を騒がすことが多い。
様々な要因が入り混じって起こる問題だが、同じ境遇のママさん同士が交流して、情報交換をしたり、悩みを共有することなどで解決することも多々ある。
それを阻害しない為にも、サポートとしての立場を踏み超えないようにしている。





 月1回の『勝央子育てかがやきネット なないろ』の活動を簡単に紹介すると、『勝央町総合保健福祉センター』で、勉強会や情報交換を行っている。
勉強会の企画はママさん達が、役員を中心に自分たちで企画し、講師を選定して交渉するところまでする。




事務局としては踏み込まないで、全てママさんの『ヤリタイコト』をしてもらう。
今回は、講師を招いて多肉植物の寄せ植えを行うという。その間、こども達はリタイア世代のボランティアの皆さんが見てくれているそうだ。
どんどん核家族化が進む中で、世代を超えた交流の場にもなっているという。





このような子育て支援活動は、着実に勝央町に根付いてきているそうだ。
しかし、全てに問題がない訳でもない。
コロナの影響もあって、地域とのかかわりや三世代交流に代表されるような、異世代との交流が思うように進んでいないという。




また、ママさんばかりが集まっている場所に、顔を出しにくいといった心理もあるのかも知れない。
愛育委員や保健委員などの声がけもあり、未就園ママさんへの認知はかなり上がってきているが、それでも顔を出しにくいと感じているのだろうと思えるママさんもいる。
今よりもさらに敷居を下げ、立ち寄りやすくしたり、地域のこどもは地域の大人が育てるといった感覚での、子どもが成人された方も、もっともっと参加してもらうためには、まだまだ先が長いと感じているという。





谷口さんには、『チャーミングハート』OBの保護者として、『勝央子育てかがやきネット なないろ』の事務局として、子育て世代のママさんが集まる町、『勝央町』を目指して、さらに頑張ってもらいたい。

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