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自ら学んで継承していく

自ら学んで継承していく
毎月第1、3土曜日に城西公民館にて句会を行っている。
会員約02人で毎回欠席者はほとんどいないという。
学ぶことに関してのまなざしは真剣そのものだ。
津山市は新興俳句の旗手・西東三鬼のふるさと。
津山駅前に建立されている句碑には「父のごとき夏雲立てり津山なり」とある。
その三鬼を師系とする白石不舎氏の流れを継承しているのが「綱俳句会」だ。
白石氏亡きあと、永禮能孚さんが代表を引き継ぎ会を支える。年に3回発行する俳句誌『綱』は今年100号を迎える。


句会とは自作句を仲間同士で観賞しあうという方法だ。
またいい句になるためにはと皆で討論することもある。
学びの姿勢は人それぞれだが、著名な句集を読んだり、歳時記を読み込んだり、日常生活の中でも感性を磨くことを常に心がけているという。


小学校の時に国語の授業で俳句を学んだのを覚えておられるだろうか。
<雪の朝二の字二の字の下駄の跡> 田捨女
今の季節にぴったりな句だが、まるで風景が目に浮かんでくるようではないか。
季語という季節の言葉を手に入れることが俳句の第一歩なのかもしれない。
綱俳句会では、春の曲水の宴、秋の観月句会(いずれも衆楽園)への参加を広く呼び掛けている。



西東三鬼賞実行委員会では4月に第52回西東三鬼賞の表彰を予定しているが、ここで第42回の大賞に選ばれた句を紹介しておく。
<美少女のひとりが男きんぽうげ>   東金夢明(東京都)

また、綱俳句会会員小川蝸歩さんから、春夏秋冬の句を寄せていただいたので参考にしていただければ幸いだ。
小川さんは島根県奥出雲町在住で「俳句馬鹿になれ」との信条から、片道約2時間かけて津山での句会に参加しているという。

<春はあけぼのポニーテールはよかりけん>  蝸歩
<こんがりと灼けて初恋成就する>    蝸歩
<十六夜や命宿りしこと告ぐる>     蝸歩
<冬の川スナフキンならどう渡る>    蝸歩

俳句は決して敷居の高いものではない。さあ挑戦してみよう。




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