日本ペルー国交150周年記念
彫刻“風の舞”贈呈式 実行委員長 福田大新さん
日本とペルーの国交樹立150周年を記念して、津山市を拠点に活動する彫刻家『順九さん』こと『武藤順九』氏の世界平和を願う作品『風の環(わ) ペルー2023 “CIRCUIT WIND”―Dance of Wind ― 』が同国へ贈られることとなっている。その贈呈式が9月18日に、駐日ペルー大使や関係者を迎えて津山文化センター大ホールで行われる。
今回は、先日立ち上った贈呈式の実行委員会で委員長に就任した福田大新(たいしん)さんに話を聞いた。
福田さんは、津山市国際環境映画祭実行委員など、津山の街づくりや地域活動にも積極的に取り組んでいたこともあり、多方面からの推薦を受けて、今回の実行委員長に就任することとなった。
今回のプロジェクトで、最も問題なのが準備期間が短いことだという。通常であれば、市民会館大ホールをを貸し切って行うような行事だと、半年近い準備期間を必要とする。それが、今回は取材をした時点ですでに40日程度しかないのだ。
特に、期間が短く予算も限られる中で、多くの人にプロジェクトを知ってもらうのは難しい。
その中で、順九さんの国際平和に対する思い、ペルーとの国際交流に対する思い、そして津山の地に対する思い、そういった『順九さんの思い』を伝えなければいけないと考えている。
「イタリアのローマで活躍していた人が、日本では津山の地を活動拠点に選んでいるんです。奥さんの出身地ということもあるが、なぜ津山で? と思うと思うんですよ。そこを特に伝えたいです」と話してくれた。
そのために、まずは自らが順九さんの思いをよく聞いて理解し、それを実行委員に伝える。それをさらに贈呈式典に来る方に知ってもらい、最終的には贈呈式に来ていない市民の方にも知ってもらうことが重要だという。
そして順九さんが常々口にする「津山の人が津山の良さを分かっていない」という言葉の意味を考える機会にもなるのではないか。
今回の実行委員長就任は、特に国交という国と国の交流に関することとなるだけに、プレッシャーも、相当大きいようだ。それだけではなく福田さんは「私は在日韓国人で、在日韓国人は国を持たない民族ともいわれています。それが生まれ育った日本の国同士の交流に関われるなど、思いもつかなかった話で、大変名誉に思っている」とも「駐日ペルー大使や国内外の要人も集まるという中で自分がどこまでできるかもチャレンジしたい」とも話してくれた。
この取材の中で、福田さんが様々な思いの中で実行委員長という大役を引き受けて頑張っている事も分かった。話を聞いた人に応援したいという気持ちにさせてくれる率直な人柄が印象的だった。
ここからは、日本ペルー国交150周年記念 彫刻“風の舞”贈呈式の情報について紹介させてもらう。
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祝日本ペルー国交150周年記念
彫刻“風の舞”贈呈セレモニー
【日時】9月18日(月・祝)14:00~16:00
【会場】津山文化センター 大ホール(津山市山下68)
【入場料】無料/要整理券
〈賛助出演〉
舞踊集団宮坂流
作曲家・ピアニスト コーニッシュ
ピアノ演奏:贈呈作品“風の舞”新曲発表及び武藤順九彫刻作品への献呈曲集「音観」演奏
〈 主 催 〉
祝日本ペルー国交150周年記念彫刻“風の舞”贈呈式 in津山実行委員会、一般社団法人風の環
〈 後 援 〉
日本外務省、駐日ペルー大使館、津山市
〈 協 力 〉
津山市議会、津山商工会議所、津山市観光協会
〈 問い合わせ先 〉
津山文化センター TEL:0868-22-7111
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9月18日は、是非、1人でも多く贈呈式に足を運んで欲しいとの願いも込めて、この記事を締めくくる。