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城東むかし町家再開

アットタウン「土人形コレクション」杉元さん所蔵品展
城東むかし町家再開 企画展 疫病退散 健康への祈り

6月1日、コロナウイルス感染・拡大防止のため閉館中だった「城東むかし町家(旧梶村邸)」が再開された。
今回の再開に伴う第1弾の催しとして、当アットタウン「土人形コレクション」でお馴染みの杉元耕司さん所有のコレクションから企画展「疫病退散 健康への祈り」が開催されている。




今回の企画展について、京都の祇園祭は、当時、都を襲った大疫病を退散させる為に行われたものが現在に伝わっていると言われている。
現在でも、一部の地域では、新型コロナウイルスの流行が、収まりきっていない今「健康への祈りを込めて開催したい。」との思いだという。





今回の展示内容は、長刀鉾、船鉾と鉾が2、山が霰天神山をはじめ14、合わせて16の山鉾を展示している。


特に注目して欲しいのが紙製模型の山鉾の中で、ひと際目を見張る長刀鉾だ。
この長刀鉾は、他の展示されている山鉾より大きく、車輪や薙刀、稚児など多くの部品が木製で、職人の手作業による削りだし一本彫りで制作されている。
細部まで細かい作りをしており見ていて飽きない。



 


これは、杉元さんが40年ほど前に、京都三条小橋、新選組で有名な池田屋跡向いにある『京人形店 小刀屋忠兵衛』に展示してあった非売品だったものを見染めて売ってくれるように頼んだものだ。
しかし、「細工ができる職人がいない為に、同じ物は二度と作れない」と断られ、何年も通いつめてようやく譲ってもらったという、大変貴重なものとなっている。

この長刀鉾は、一般に公開することも少ない。
8月20日までの展示となっており、この貴重な機会に是非ご覧頂きたい。

入館無料。火曜休館。
時間は午前9時~午後5時
(入館は同4時半まで)

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