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オンライン授業【エッセイ】

大学に進学したのに入学式もなく、いまだキャンパスに通うこともない息子。
「家にいるからまだ高校に行ってるような気がする。気分は高校4年生。」
と言う。本当に。
お母さんもそんな気するわ。
お別れに向けて高校3年生の秋くらいから
「さようなら、息子。
大学に行ってもお母さんのこと忘れないでね。」
と言って心の準備をしていたのに…
対面授業は9月から開始になり息子は旅立てないままま家にいる。
5月11日からオンライン授業が始まることになり、さあパソコンは何にする ? から始まり、急げ、急げで準備開始。パソコンの得意な夫に丸投げ ?(お願い)してズームのアプリをパソコンに入れたりパソコンやプリンターの使い方を息子にレクチャーしてもらう。
準備は整った。
いざ授業開始!
1日目はオリエンテーションばかりでどの授業もあっと言う間に終わる。
授業中にパソコンの置いてある部屋に物を取りに行きたい時は写らないよう家族はほふく前進で進む。
ダンスの授業の時は階下に響かないようキャンパスをおばあちゃんちに移動。この日の学食はおばあちゃんの味。放課後にはクラブ活動で1人調理実習。スイーツや夕御飯をつくっておじいちゃんとおばあちゃんに振舞う。
予定外の日々になってしまったけど1人暮らしに向けて料理のメニューを着実に増やして味もどんどんレベルアップしていく。
課題の提出も当日4時30分をめどにとか、ダンスの授業ではペアになって創作して2人の映像を編集して先生に送ってと中々大変そう。
8月末には今度こそ旅立つ息子。
講義開始が延期、また延期になっているせいかやっと出発かあ、って感じ。
まだ親子共に現地に行ってないし引っ越しもしてない。
8月はバタバタだあ。
あっという間に9月になっちゃいそう…
(投稿者・Aguriさん)

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