アットタウンWEBマガジン

日下輝之独唱欄

愛に飢えた恋の華

太陽に隠れて拗ねていたのは
人知れず光を蓄えたくて
太陽に照らされ暴かれたのは
色だけを重ねて溶け落ちた嘘

恋すれば恋するほど愛を忘れて
作り上げた偽の愛を恋と名付けて
好きなものに愛を探し
嫌いになった時の愛に気付かず

愛してる人には見向きもせずに
恋してる時だけ愛をささやく
愛だけは全てを裏切らないと
蜜を出す華へとまた飛んで行く

愛すれば愛するほど恋に逃れて
刹那過ぎる時の中で愛を無くして
好きなものに愛を探し
嫌いになった時の愛に気付かず

その愛が嫌いで泣いていたのさ
その愛が欲しくて咲いていたのに
その愛が嫌いで泣いていたのさ
その愛が欲しくて咲いていたのに

ラララ・・・

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蛻変(ぜいへん) ~其の三~
今月も僕のアルバム『蛻変』にまつわるお話。今月は4曲目に入っている「愛に飢えた恋の華」という曲の歌詞を紹介します。この曲はこのアルバムのために書き下ろした曲の一つで、成虫期の曲になります。蝶々をモチーフにして作った曲で、人間の愛とは何ぞや恋とは何ぞやを、蝶々の暮らしと被せて僕なりに歌っています。曲調としては割と情熱的で激しめの曲になっています。
「愛に飢えた恋の華」は、出だしが口笛から始まるのですが、その口笛のメロディだけがまず最初に出来ていて、このメロディは何て言ってるんだろうってしばらく暮らす中で「♪あいにうえたこいのはな」という言葉が出てきました。この言葉のイメージから全体のメロディとコード進行が出来上がって、またしばらくこのメロディ達は何て言ってるんだろうって♪ララララと暮らしている中で全部の歌詞が出来上がりました。
メロディが先に出来た場合は、だいたいこうやってメロディに問いかけながら口ずさんで、自然に言葉が出てくるのを待つような作り方をしています。そうすると、最終的には全体のストーリーもしっかり仕上がるので不思議です。作詞作曲にはそんな不思議な楽しさがあります。
さて、こうして曲も作りながらイベントの準備も進めなければいけません。当時僕は津山で行われる津山国際総合音楽祭の委員も務めさせていただいていたので、その関連で僕の作った「僕らの街の音楽を」という曲を歌う「僕らの街の合唱団」という合唱団の組織化も仲間たちと進めていました。これは音楽祭のオープニングイベントで『100人の合唱団でステージに立って思いっきり歌っちゃおう』っていう企画で、合唱団員集めにも奔走していました。最終的には124人の大合唱団で歌うことが出来ました。当時は本当に大変でしたが、今思えばこのことで新たに沢山の方々に出会えたし、仲間も増えたし、1000枚手売りチケットのためには無くてはならない事だったんだなと思います。何だか不思議。まだまだ不思議なことは続きますよ!


つづく




◆【ライブ配信版】日下輝之独唱会~其の125,126~◆

毎月第3土曜日に行っている日下輝之独唱会も10月で126回目。コロナに負けじとライブ配信版でお届けいたします。


【日下輝之独唱会~其の125~】
【日 時】 2020年9月19日(土)     開演 19:00
【出 演】 日下の兄弟デュオ
【会 場】   YouTube くさかのモダンチャンネル

【日下輝之独唱会~其の126~】
【日 時】 2020年10月17日(土)     開演 19:00
【出 演】 日下の兄弟デュオ
【会 場】   YouTube くさかのモダンチャンネル

【お問合せ】
日下輝之音楽事務所 TEL 090-2666-3182 info.kusakateruyuki@gmail.com


※予定は変更になる場合がございます。詳しくはお問合せ下さい。

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