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【エッセイ】あらっ、いやだ

今度枕草子の暗唱をしなくてはいけない娘は、
「枕草子はおかし、おかしばかり言ってる。」
と言う。
娘よ、枕草子は「をかし」の文学なのだよ。
そして娘が「をかし」と言うと「お菓子」に聞こえる。
清少納言風に言うと「いとをかし」
春はあけぼのから始まる枕草子。




今は秋。
秋と言えば食べ物が美味しい。
我が家の秋の定番はりんごの甘煮。
りんごと言えば紅玉。
紅玉の酸味とキビ砂糖の甘さが絶妙な旨味を醸し出す。これとカスタードクリームを合わせてパンに塗って食べるのが今年の秋のお気に入り。
それから秋のお楽しみと言えばテレビ番組のドラマの改編。
ドラマは、
「こんなのありえな~い。嘘だあ。」
と思うくらい現実離れした話が面白い。
そしてドラマの世界にハマりしばし現実を忘れて入り込む。
いいわあ、子供達が小さい頃は中々ゆっくりテレビも観れなかったけど息子が旅立ってドラマを楽しむ余裕が出てきたわ。
ある日のこと。
ドラマを観ていたら、
「そんなに怖い顔してテレビ観なくても。」
と夫に言われてしまった。
ドラマの世界にハマりすぎちゃったかしら?
あらっ、いやだ。
気をつけなくっちゃ。


(投稿者・Aguriさん)

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