アットタウンWEBマガジン

日下輝之独唱欄

「MOVE」

壊れた机を今日運び出す
懐かしい思い出をぎっしリ詰め込み

少しの不安と大きな希望は
忘れないように引き出しに入れた

僕を待ってるのはまだ知らぬ感情
暖かい日差しを感じながら
少しずつ歩き出そう

弾きなれたギターを今日運び出す
懐かしい旋律をぎっしリ詰め込み

渇いた心を潤す言葉は
忘れないように書き留めておいた

僕を待ってるのはまだ知らぬ感情
暖かい日差しを感じながら
少しずつ歩き出そう

もうすぐきっと始まるから
もうすぐきっと届くから

僕を待ってるのはまだ知らぬ感情
暖かい日差しを感じながら
少しずつ歩き出そう

僕を待ってるのはまだ見えぬ情熱
柔らかい日差しを感じながら
少しずつ歩き出そう

少しずつ歩き出そう



蛻変(ぜいへん) ~其の七~

 今月の詩はアルバム『蛻変』の8曲目に収録されている「MOVE」という曲の歌詞です。この曲は、アルバムのコンセプトとしては古い曲で幼虫期の曲になります。作ったのは今から約20年前になります。当時僕は病気で東京から故郷の津山に療養で戻って来ていた時期でした。2年近く何もできなくて、歌を歌うことも、曲を作ることも、もっと言えば他の何もできない時期でした。そして少しづつ日常をを取り戻し、ようやく曲作りなどの作業もできるようになった頃、一曲目に書いた曲でした。
 そんなもどかしい時期を抜け出して書いた曲なので、これからの未来への想いをそのまま表した内容になっています。MOVEには引っ越すという意味もありますが、この曲では心のお引越しという気持ちを込めたように思います。ただ場所の移動だけではなく、まだ全快していなかった自分への明るい未来を願う気持ちが込められています。出来上がったときは凄くうれしかった思い入れのある曲です。
 さて、1000枚チケット単独手売りのワンマンライブの方ですが、あと半年で本番というところで試練がやってきます。僕には三叉神経痛という顔の左半分に激痛が走って、その発作が酷いときには歩くことさえ出来ないほどの日常生活にも支障をきたす持病があります。実はその発作が出てしまって、チケットを売り歩くことも、知り合いに連絡を取ることも出来ない状況になってしまったのです。何かを極限まで頑張りすぎたときにこの発作は出やすいのですが、当時もそのような状況だったのだと思います。残り半年でチケットの残りは約半分の500枚という状況でした。焦りと激痛によるストレスだけが増えて、チケットは一枚も売れないのです。

つづく




◆【ライブ配信版】日下輝之独唱会 ~其の131,132~◆
毎月第3土曜日に行っている日下輝之独唱会も2021年4月で132回目。コロナに負けじとライブ配信版でお届けいたします。
日下輝之独唱会はしばらくの間、くさかのモダン音楽室から
 YouTubeの【くさかのモダンチャンネル】
 https://www.youtube.com/channel/UClEnzuj1DeJXlnfJ54MNxZg
 にてライブ配信版として開催いたします。
 ※日下輝之のFacebookからも同時配信いたします。
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【日下輝之独唱会~其の131~】
【日時】2020年3月20日(土)
     開演 19:00
【出演】日下の兄弟デュオ
【会場】 YouTube 
くさかのモダンチャンネル
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【日下輝之独唱会~其の132~】
【日時】2021年4月17日(土)
     開演 19:00
【出演】日下の兄弟デュオ
【会場】 YouTube 
くさかのモダンチャンネル
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【お問合せ】 日下輝之音楽事務所 TEL 090-2666-3182
E-Mail:info.kusakateruyuki@gmail.com

※予定は変更になる場合がございます。詳しくはお問合せ下さい。

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