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お寺のことを知ってもらえれば

城西若僧会(じゃくそうかい)・5人の和尚さん


宗派を超えて、仏教のつながりで何かできないかと考えていた津山城西地区の若い和尚さん・・・5人。
「若い和尚5人」それがキーワードとなって、釈尊(しゃくそん・お釈迦様の事)つながりの5人、釈尊5(ファイブ)・・・シャクソンファイブでは、どうも都合が悪いだろうと会の名前は「城西若僧会(じゃくそうかい)」。
5人は団塊ジュニアといわれる年代。




会のメンバーは華山義道さん(本源寺・津山市小田中1371)、高須悠高さん(宗永寺・同市小田中1303)、岸本康學さん(妙勝寺・同市西寺町72)、岡村法秀さん(光厳寺・同市西寺町43)、久保泰道さん(長安寺・同市西寺町52)。
ユーモアがあって個性的。
なんと、その日リーダーに高須さんが任命されたという楽しさ(一番年下だからということで?)。




花まつり(お釈迦様の誕生日4月8日)に、各寺院個々に開催されるより合同でした方がいいのではないかと始めたのが2015年。
以来、宗派を超えて行事を行っている。

花まつりではオリジナル御朱印帳を作成し、御朱印巡りをして頂き、 お釈迦様の像に甘茶をかけてお祝いをし、お参りすればお菓子、お茶、ジュースなどご接待を受ける。
子どもたちは、仏教の文化に触れる絶好の機会で約200人の子どもたちが参加した。

「早起きは三文の徳」と銘打ち夏休み後半の5日間、早起きをして、瞑想したりラジオ体操をする。
場所は5カ寺持ち回り、参加するのは、近くにある西小学校児童が中心になるが、だれでも参加可能で大人も大丈夫。
城西にいるからこそ体感できるお寺の雰囲気を存分に味わってもらおうというもの。
今年で2回目だが、約30人の参加があり、子ども限定で参加賞があるのも楽しみなところ。
「今年から体操が始まる前に瞑想を取り入れました、無理をせず一日を頑張るぞという活力になってくれたらと思います」。と和尚さんたちは笑顔だ。

これからは、地域活動にも積極的にかかわっていきたいと思っています。
今年の「津山まちの駅城面」の納涼祭では、かき氷を出店し地域の皆さんとの交流も深めた。
「味の方は・・・味見をして出せばよかったなというのが正直な反省点です」と笑えるエピソード満載の出店だったらしい。
「今月5、6の両日の「津山・城西まるごと博物館フェア2019」では、お寺の紹介とともに、明るい悩み相談のブースを設置し、多くの来場者の明るい悩みに対応した、一例として「やる気がおきない」と23才男性のお悩みに「ここに来てこの紙をお書き頂いた事で充分やる気はあります。
あとはやる気の量の問題です」と提案するというものもあり若い和尚さんたちらしく珍回答に笑いが絶えなかった。



お寺の和尚さんが悩み事やもめごとなどの相談に乗っていた時代もあった。
和尚さんたち、とても身近で話しやすく、なおかつ思慮深く、仏教の勉強をしておられるだけに懐が深く穏やか、知識は豊富。その和尚さんたちが若くやる気満々ならとても心強い。
津山城西というお寺が密集している地域で若い力を発揮してほしい、きっとしてくれる。
そう願いながら宗永寺を後にした。振り返ると人気の掲示板に「老けたなあ 他人の老いは よく分かる」とあった。            
合掌


和尚さんから各お寺紹介を一言ずつ。

宗永寺
「毎月第4月曜日、午前10時から11時に座禅と法話の会をしています、33体の観音菩薩を安置する観音堂は、難病平癒のご利益があるとされています。私自身は芝生の庭が好きです」

本源寺
「津山藩・森家の菩提寺で五つの施設が国の重文、墓所は県の重文になっています。初代藩主・森忠政公の木像が安置されています。毎年、忠政公の奥方・お岩様に因んだ万灯会を行っています」

長安寺
「津山発祥の神伝流の正木家のお墓、華岡流の外科手術で最後の津山藩主・松平慶倫の妻・儀姫の乳がんを切除した久原洪哉など久原家の墓所があります。毎月第一日曜日午前8時から月例座禅会をしています」

光厳寺
「津山の豪商・蔵合氏の願いによって建てられました。毎月28日に護摩を焚いていて、どなたでも来ていただけます。その時には本尊の不動明王を拝観する事が出来ます。外屋敷には足の痛みを治すことで名高い足王様が祀られています」

妙勝寺
「明治3年に高松最上稲荷を寺の境内にお祀りし、津山でも最上さまのおかげをいただけると地域の方から信仰されており秋祭り大祭が行われます。社会福祉の草分け的な存在で津山市の福祉事業の核となるよう頑張っていきたいです」

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