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新しい蒜山名物に『ブルーベリー』

 今夏、7月の13日にオープン予定のブルーベリー狩りができる観光農園がある。
ブルーベリーは、アントシアニンやビタミンC、ビタミンEが豊富に含まれているため、シミの原因であるメラニンの生成を抑制するとのこと。そう言った理由から、特に女性を中心に人気が高まっている。
また、昔から『目に良い』ということは分かってはいるが、最近では「腸にいい」「心臓病のリスクを低減」「脳の機能を保護」「血糖値をコントロール」など、研究結果から様々な効果が期待されている。




 そのブルーベリーを完全無農薬で有機栽培し、ブルーベリー狩り農園をオープンさせるのが、今回、取材をした『樋口重敏』さん。
福田神社から蒜山酪農農業協同組合へ抜ける道の途中という蒜山らしい立地だ。
目標に掲げるのは、全国どこで聞いても「蒜山の名物と言えばブルーベリー」と言われるようになることだ。蒜山が最も賑わう夏の季節に、ちょうど最盛期を迎えるブルーベリー。避暑として、観光として、蒜山に滞在中のレクレーションコンテンツは、昔からあまり増えていない。蒜山にとってハイシーズンの夏こそ、より多くのコンテンツが必要ではないのか? と考えるようになったという。




そこで、真夏に甘酸っぱくて美味しい実をたくさんならす「ブルーベリー」を摘んで食べられる観光農園であれば、蒜山を訪れた人に楽しんでもらえるのではと思い立ったのだ。
そう思ったキッカケは6年前に亡くなった父が植えていた約260本のブルーベリーを見た時だった。ブルーベリーは強い日差しと風通しの良い弱酸性土壌を好む。まさに蒜山の風土は、ぴったりではないかと思った。
「まずは、このブルーベリーを使って自分で観光農園を開いてみよう」そう思い一念発起し、今までの仕事を辞めて、ブルーベリーに向けて踏み出す決意をしたそうだ。




 農園名は『蒜山高原しげちゃん農園』ブルーベリーは、約三反(30アール)からのスタートで、そこには樹齢10数年のブルーベリーの木200本以上が植え付けてある。さらに年内に、樹齢6年ものを、もう100本を追加で捕植して、計360本にする予定なのだという。
また、夏のレクレーションコンテンツとしてのバリエーションを増やすため、ブルーベリーだけでなく、ミニや中玉のフルーツトマト狩りもオープンする計画だ。こちらはハウス栽培で、今、順調に育っている。ブルーベリー、フルーツトマトに共通するのは、夏以外には、オーガニック栽培に拘って作っているということだ。





茂ちゃん農園で使っている肥料は、植物性肥料の「あぶらカス」「竹炭」「米ぬか」のみで、化成肥料はもちろん、畜糞などの発酵肥料も一切使っていないという拘りようだ。
「生で直接口に入れるものだから、とことん拘りたい」ということだそうだ。
『しげちゃん』こと樋口さんは自分だけでなく、もっともっと多くの農家が『ブルーベリー栽培』に取り組んで、「夏に蒜山に行けば、美味しいブルーベリーが食べられる」と言われるようになればと思っている。そのためにも絶対に失敗はできないと、背水の覚悟で挑んでいる。




その一環の対策として、摘み取ったものなどの販売だけではなく、土産物や飲食用として、すで6次産業化を考えている。ジャム、スムージーなどはもちろん、自らが作った米を使った餅などの加工品の販売を計画し、すでに食品衛生管理の申請準備をしているのだ。
業務提携したパン屋さんに、ここで採れたブルーベリーを使ったケーキを焼いてもらって販売したいなど、来場者を楽しませるアイデアは尽きない。
コンテナハウスの事務所で受付や販売を行う。事務所に設置したトイレは、当然、水洗トイレ。女性が遊びに来やすいようにと『しげちゃん』が特に気を使ったところだ。

 蒜山に今はまだ『蒜山高原 しげちゃん農園』だけだが、自分の成功を見て、もっと多くの農家がブルーベリーに挑戦することで、ブルーベリー畑が広がる風景が現れる日を目指し、先駆者として突き進む姿を心から応援したいと思えてくる。





そこで最後に、『しげちゃん』から、お知らせをしたいと言うことで、以下の情報を載せておく。

“持ち帰りについては、1篭トマト200円、ブルーベリー400円。重量を測っての販売です。
受付時間10時~16時、年中無休で臨時休業あり、臨時休業は、事前にInstagramで告知するのでチェックして欲しい”とのこと。
当然、無料駐車場も完備しているので、“虫対策はご自身で行った上、歩きやすい服装で、お越しください”
ということだった。
さあ!読者の皆さん、夏の蒜山と言えば、ブルーベリー!ですよ。

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