アットタウンWEBマガジン

フリッカーって何?オープンデータって?

図書館活用講座①

みんなとつくる未来の図書館

11月1日、津山市新魚町のアルネ津山4階津山市立図書館で、みんなとつくるデジタルアーカイブの講座が開かれ約2時間市内外から16人が和やかに楽しく、フリッカーやその使い方を学び活用方法を考えた。

講師は、アカデミックリソースガイド株式会社代表取締役の岡本真さん(神奈川県横浜市)。

フリッカーは米国SmugMugが運用する写真共用サービスのことで、津山市立図書館では津山市の過去と現在の写真や画像などをデジタル情報の形で収集・保存し、広く活用してもらうためにフリッカーを利用して市内などの写真や画像などを公開している。



著作権とは何か、それを侵さないために

講座では、はじめに著作権の説明があり、日本での著作権の概念は福沢諭吉の『学問ノススメ』からはじまったという。
『学問ノススメ』は多くの日本人に読まれた書物で、ほとんどは許可なく書き写し、広がったものとされる。
書いた本人・福沢諭吉は20%の収益をもなかったらしい。

著作権は今でも大切な権利であり守っていくものだ。
良かれと思い使った写真などが著作権を侵害することになれば刑法の問題にもなるし、人対人で傷つけあうことになるかもしれない。
ざっくり言えば著作権とは「第三者のものを勝手に使ってはいけませんよ」ということ。

例えば私たちも年賀状や、地域の案内状などをパソコンで作るときに「きれいな、かわいい挿絵がほしい」と思ったことはないだろうか。
今の時代インターネットを見ると画像があふれている。
その中の一つを右クリックしコピーすると簡単にコピー&ペーストができる。
その画像を勝手に使っていないだろうか。
その一つ一つに著作権があり、権利を侵害せず有効に活用することはできないものか・・・


CCで複製する権利を得よう

複製する権利はコーピーライトというが、CC(クリエイティブコモンズ)を付けることで自動的に複製する権利が発生し、いちいち使うことを許してもらわなくてもいい(許諾を取らなくていい)というコンテンツ。
今、津山市立図書館公式ページでフリッカーを公開している。
内容は津山市の四季の風景、建物、祭りの様子など、新しいものから古いものまで多岐にわたっている。
まずは津山市立図書館のホームページを検索してホームページ左側のバナー「Flicker デジタルアーカイブ」をクリック、利用方法やガイドラインなどが出てくるので目を通そう。

そして画面一番下に入口があるのでクリックしてみると吉井川に上がる花火など美しい画像に出合える。

画像をダウンロードして二次利用することも可能でその時は「(写真のタイトル)©津山市ccby4.0」などと表示する(クレジットを記載するということ)。




ワークショップで意見を出し合う

休憩をはさんで四つの班に分かれ、ダウンロードした画像をどのように活用していくかを自分の楽しみや、営利目的に利用するならとそれぞれに意見を出し合い付箋に書きだした。
「津山に来た記念品に」とペナントに印刷、カフェのコースターに利用、しおりをつくる、など多くの意見が出た。
「かさばらない、元の値段が安い」など、土産品や記念品にする場合のヒントや「地産地消で地域経済を回すなどマスキングテープなどはグッズとしていいと思う」など岡本さんの助言もあった。

「津山はお城山だけではなく、中国山地など自然環境にも恵まれているので写真の加工もしながら楽しんでできることは商品化できると思います。楽しそうな暮らしを伝えていってほしい」などと力強い励ましもあり、講座を受けた人たちはそれぞれに何かを得ているようだった。


みんなで情報発信しよう!


今回の講座の続きとして「みんなで情報発信!ぶらり歩いて・・・創ろう、つやまのピース! オープンデータソンin津山」が11月16日に開かれる。
街歩きをして津山の良いところを見つけウィキペディアの編集など楽しみながら津山を発信する予定。
申し込み受け付けは11月14日までに同図書館。

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