アットタウンWEBマガジン

皆さんに感謝しながら夢を持ち作陶する

陶芸、着付け、俳句、習字、煎茶など自分の納得するまでやりたいと澁谷芳子さん(津山市勝部)は言う。どれも奥深いので簡単に投げ出す事が出来ないと。

いつも学びの気持ちで

昨年開かれた津山工芸愛好会主催「第49回津山工芸展」では念願の岡山県知事賞を受賞した。
花器を2点出品したが、丸みを帯び、光の当たり具合で独特のかがやきを放つ花器は、今年度の同展のフライヤーにも採用された。「最近は大作が仕上がるとやれやれと思うこともあります。
やり遂げた気持ちと安心でしょうか。
アイデアを出すことに一番苦労しますが、仕上がってやれやれが楽しみなのかもしれません」と笑顔。




陶芸を始めて10年以上経つ澁谷さんは、津山市杉宮に息子さんが居を構えたことで、近くの「雄杉(ゆうさん)焼」に出合ったことから始まる。
雄杉焼は勝北陶芸の里で備前焼をモチーフとして、勝北地域で取れる土を使った焼物。

澁谷さんはそのとりこになり成型や、窯焼きは、同陶芸の里で行う「まだまだ、教えて頂く段階です」と謙遜するが、今年の「第50回津山工芸展」では堂々の津山民芸協会会長賞に輝いた。
「とてもうれしいです。釉薬で色を出すことも今勉強中なんですよ、釉薬は近くのやよい保育園の園児さんたちと一緒に学んでいます」成型などは教えてあげながら、常に学びを求めている澁谷さん「素敵です」。




ボランティア活動にも多忙
保育園では大きい子は自分で作り、小さい子は保護者と一緒に作って花瓶などを卒園するときに持たせるが、その手伝いになればと言う「保育園では子どもに本の読み聞かせをしたり、色々関わらせてもらっています。
子どもたちには元気をもらえるし、すてきなおばあちゃんでいたいと思っています」。
澁谷さんは小学校でも10年以上本の読み聞かせをしたりボランティア精神旺盛だ。

仕事が定年になって、愛育委員や青少年健全育成など活動してきた。
その忙しい中でも「自分が楽しむのが一番です、知り合った友だちといるのも楽しいです」と自分のできることで生活を楽しんでいる様子が周りの人たちにも励みになっていることだろう。





健康で精力的に動きたい

「若いころから60歳くらいまでずっとバレーボールをしていたんですよ」体力の方もとても充実。
毎日のようにあちらこちらに動き回っている元気は、若いころから鍛えている体があるからなのだろう。
取材に行った日も前日まで日本赤十字の用事で東京へ行っていたというし、取材後もすぐにスケジュールが入っているという忙しさだ。
 陶芸のことを聞きに行ったのだが、澁谷さんのあまりのポケットの多さと、深さにびっくりしながら、おずおずと「たくさんあるご趣味で何に一番力を入れましたか」と聞いたところ「陶芸は重かったり体力が必要です。
着付けも皆さんに見て頂けるようにはなったかなと思います。
煎茶も大分楽しみました」いれてくださったお茶もとてもおいしかったです。
「次々予定がありやりたいことがあるのは幸せなことだと思っています。健康でおれるのが楽しめる秘訣なのかもしれません」若々しい笑顔と考え方に私も見習うことがいっぱい。




いつでも夢をいつまでも夢を
「長く続けている俳句は肩を張らないでできるので、寝込んでも体力がなくなっても出来そうな気がしています。
人生の最後までやるとしたら俳句かもしれません、四季に合った感動を一日一句日記のように書いています。
京都の京鹿子という会に入っていて一か月に一回の冊子に掲載されるととてもうれしいです」と目を輝かせる、澁谷さんはきっと自分が納得するまで自分の暮らしを楽しんでいくのだろう。
「好きな言葉は(夢)です」笑顔の中でそう言い切った。




この記事の問い合わせは、ライター武本まで。

関連する情報

人気記事

新着記事