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地域の経済について(全4回) 第1回 平沼正二郎氏 寄稿

地域の経済について(全4回) 第1回

 皆様こんにちは。衆議院議員の平沼です。この度@タウンにて時事的な内容に関して連載させていただくことになりました、最近の政治状況だけでなく、地域の課題などに関しても掲載させていただこうと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
 さて、昨今の話題ですがやはり皆様関心があるのは、現在の物価高騰や円安の情勢ではないでしょうか。皆様が「最近いろいろなものが高いな」「様々な物品が値上げしているな」と感じる事が多くなっているのではないかと思います。物価の高騰に関しては世界的に起きている現象で日本だけが特殊ではないのですが、日本だけ特殊な事情がありまして、それは日本の賃金が約20年間上昇していないという事です。よって物価上昇して家計が悪化しているなと感じる事が諸外国に比べて強い状況が生まれております。
 ではなぜこのような値上げや価格高騰が起こっているのか?
 これには様々な要因があると言われておりますが、やはり大きな影響を与えたのは新型コロナとロシアによるウクライナ侵略になります。
 具体例として牛乳の値上げをとりあげます。牛のエサとなる牧草やトウモロコシは約90%を輸入に頼っており、世界の食糧庫ともいわれるウクライナからの穀物が戦争により流通難に陥り、穀物価格が世界的に上昇しました。さらに円安の影響もあり輸入価格が上昇、よって国内流通の飼料価格が大幅にあがりました。結果としてエサ代が2倍近く上がりました。よって必然的に牛乳の生産コストも上昇し、牛乳の値上げにつながったわけです。一見、無関係に思えるウクライナでの戦争の影響が、遠くの島国である日本の牛乳に対しても影響がでたわけです。

(次号へ)

※このコーナーでは『平沼正二郎』氏の寄稿文を、原則、原文のまま掲載しています。

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