正ちゃんのコラム
能登半島地震発生時の震災対応について 2 (全4回)第3回
我々としてはこのような自助の取り組みが促進・強化されるために制度の見直しや啓発の活動をおこなっております。
具体的には避難の目安をわかりやすくするために令和3年5月に避難勧告、避難指示に分かれていた避難の目安を避難指示に統一して避難の促進化を図りました、また災害対策基本法を改正し、地区防災計画制度を整備しました。これは地域住民の皆様が自発的に防災計画を作成する活動を応援する制度で、これによって、地区居住者等が、地区防災計画(素案)を作成し、市町村地域防災計画に地区防災計画を定めるよう、市町村防災会議に提案できることとなりました。岡山県は地震も少ないですし、皆様もご存知の通り「晴れの国おかやま」がキャッチフレーズで天気の良い日が多い県です。しかしながら近年は地球環境の変化もあり、一度に大量に雨が降るような線状降水帯が岡山でも発生するようになりました。昨年も鏡野町において線状降水帯が発生し、観測史上最大の24時間雨量、530.5ミリを記録して橋の崩壊や、川の増水による浸水被害も多数出ました。こうしたことからもいつ何時起こるか分からない自然災害に対して準備をしておくことが大変重要です。
さらに自助の為には共助も大変重要でありまして日頃からの地域コミュニティとの連携も大変大切であります。
(次号へ)
※このコーナーでは『平沼正二郎』氏の寄稿文を、原則、原文のまま掲載しています。