アットタウンWEBマガジン

地域の経済について(全4回) 第3回

衆議院議員 平沼正二郎氏 寄稿
正ちゃんのコラム

 日本における周辺各国の情勢が不透明になってきております。
 目下ウクライナに侵略しているロシア、異常な回数でミサイル発射を繰りかえす北朝鮮、そして周辺各国において権威を振りかざし独裁化がますます進み、現に我が国の領空、領海侵犯して主権を脅かす行為を行っている中国など、緊張状態が高まっております。

そんな中、安全保障という言葉が頻繁にメディアに出てくるようになりました。しかも従来の安全保障だけでなく様々な安全保障という言葉が出てきております。

安全保障というとおそらく戦闘機や戦艦、ミサイル等兵器を使用して防衛することを想像するかもしれませんが、現在はこの従来の安全保障に加えて経済安全保障、そして食料安全保障というものが出てまいりました。前回例示した肥料問題もさることながら、有事の際に輸入などが難しくなった場合にいかに食料を確保しそして流通させるかを国は担保しなければなりません。国内生産体制の強化、備蓄をどうするか、代替輸入先の選定など平時の内に準備する事が多くあります。
 現在日本の食料自給率はカロリーベース(消費ベース)で47%、生産額ベースで69%となっておりまして、生産ベースで各国を見てみると、米国93%、フランス83%、オーストラリア128%となっており、先進7か国の中でかなり低い水準となっております。

(次号へ)

※このコーナーでは『平沼正二郎』氏の寄稿文を、原則、原文のまま掲載しています。


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