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地域の経済について(全4回) 第4回

衆議院議員 平沼正二郎氏 寄稿
正ちゃんのコラム

 日本ではどんどん耕作放棄地が増えております。岡山の県北地域も同様です。これでは安定的な生産基盤の確保ができません。耕作放棄地を出さないためには担い手の確保をしていかなければなりません、しかしながら米価格の低下により現在の農業はなかなか儲からない産業となってしまっております。生産体制の効率化や圃場整備などにより生産性をあげるという方策もとっておりますが、岡山県北地域のような中山間地域ではなかなか対応が難しいというのが現状です。よって中山間地域においては配慮をするような対応を求めているところです。そもそもお米の消費量が減っているのも価格低下の原因の一つです。 
 国内の消費拡大のために学校給食に地元のお米を活用するようにする、米粉の普及を図るなど様々なアイディアが出ておりますが、なかなか抜本的解決には至っておりません。米粉に関しては米粉パンに向いている品種が分かってきた等進展がみられておりますが、生産体制の整備などまだ時間がかかるかもしれません。そこで今消費量の向上のために注力しようとしているのが輸出であります。和牛や日本酒などは安定的に輸出が増えておりまして日本の農産物の輸出強化に取り組んでいるところでございます。輸出は有事の際の備蓄にもなります。味も良く、非常に高品質な日本の農産物は世界で戦える武器となっております。
 またヘルシーな日本食の人気も海外では高まっており日本食文化とともに農産物の積極的な海外展開が今後日本の農業を発展させる大きな鍵となるかもしれません。



※このコーナーでは『平沼正二郎』氏の寄稿文を、原則、原文のまま掲載しています。

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