正ちゃんのコラム
内閣府大臣政務官 兼 復興大臣政務官
就任に当たっての決意表明(全4回)第3回
さて、私の現在の担当が約20あると書きましたが、その中のいくつかをご紹介できればと思います。
最近自己紹介の時に私の担当分野は「海の底から宇宙まで」と言っております。これはたとえでもなんでもなくて本当にそうなっておりまして、まずは海の底ですが、担当分野に「総合海洋政策推進」というのがございます。これは文字通り海洋に関する政策を立案し実行するのですが、日本近海の海の底にはレアメタルやレアアースがあることがわかっており、このレアメタル、レアアースというのはテレビやパソコン、スマホなどのハイテク製品に使われる金属でして、日本はその供給をほぼ輸入に頼っているのが現状です。近年、国際関係の緊張が高まる中、このような資源が意図的にストップされた場合に大変な不利益を被ることになります。ある大ヒットアニメで「生殺与奪の権を他人に握らせるな」という台詞がありましたが、現在、レアメタル、レアアースは輸入に頼らざるをえない状況でありまさに生殺与奪を握られている状況です。そのような事態に陥らないためにも、自国で採掘できるようにしたり、多様な相手との取引できる環境を整える必要があります。また現在、海の安全や調査を進めるためにAUV(Autonomous Underwater Vehicle)と呼ばれる海中ドローンの開発および促進を進めております。この分野の開発は中国なども野心的に進めており、日本も負けないように進めておく必要があります。技術的には日本の優位性がまだある状況ですが他の国から猛追を受けておりますのでしっかり取り組んでいかなければなりません。
そして、次回は海底から宇宙へ話をうつします。
(次号へ)
※このコーナーでは『平沼正二郎』氏の寄稿文を、原則、原文のまま掲載しています。