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音楽を楽しむことを音に乗せて共有したい

「音楽を通じて障害への理解やバリアのない社会づくりを目指す」を理念として、津山ふれあいコンサートを育てる会は昭和57年の国際障害者年をきっかけに故高坂薫氏や津山市社会福祉協議会の協力によって立ち上がった。
高坂氏は弱視という障害を持っていた。
病気がもとで体に障害を持ち車いす生活をしていた故佐桑豊氏等が賛同し、平成4年に高坂氏、佐桑氏、村上栄徳氏を中心メンバーとするバリアフリーというバンドを結成した。
高坂氏、佐桑氏亡きあとも、音楽好きが月に一度津山市大谷の神南備園に集い練習に励む。
会長の産賀勉さんは「バンドにかかわって26年になるが、障害のある人ない人にかかわらず音に乗せて音楽を楽しむことを共有していきたい、若いメンバーも増え仲良く長く活動していきたい」と優しく話した。
10月にグリーンヒルズにて行われた「ふれあい村」に参加し、好評を博した。



私の朝
 朝早く起きてお弁当持って
 自転車に乗ってのぼる山道
 朝日に照らされ町も目覚めるよ
 今日が今始まろうとしている
 ガタゴトガタゴトやってきた列車
 あれは岡山行きだ私と同じ早起きね
 ペダルにぐっと力を込める
 私も仕事頑張るわ!
       (作詞・宮本暁子・小森貴代 一部抜粋)

バリアフリーは今、オリジナル曲に挑戦中だ、メンバーの詞に副会長の小森貴代さんが主にメロディーをつける。
どの曲も明るく前向きな歌詞に覚えやすいメロディー。
バックバンドは美作地域一円から集まり一緒に楽しみ音楽で彼らをしっかりと支えている。
私の朝を作詞した宮本さんは仕事に取り組む真剣さと意気込みが感じられる歌詞を作った。



明るい陽射しを求めて
 明るい陽射しを求めて生きる 
 明るい陽射しを求めて生きる
 心に太陽唇に歌を 春には桜が咲き誇る
 川のせせらぎ聴きながら 夏には蛍が灯ともす
 夜露に稲穂が揺れている 秋には田畑が黄金色
 冷たい北風身に沁みる 冬には粉雪舞い降りる

 そして私はあなたと生きる 
 そしてわたしはみんなと生きる
           (作詞・山本廸晴 一部抜粋)

バンドに入って2年目の山本さんは両方の目に障害を持つが、明るくまじめだ。
「一緒に音楽を楽しめる仲間ができてうれしい、光を求めて思いつくままに詞にしてみた」という。
奥様には曲のことを内緒にしているがステージでサプライズにしたいと満足そうに微笑んだ。


止まった時間
 何時もの仲間達集まる時間
 そこにはもう居るはずないのに
 何故か探している 明るい声 おどけた笑顔
 あなたの車イスには 翼があったのかな
 大丈夫って どんな時も 乗り越えていたね
 一緒に過ごした時間は 止まったままだけど
 私も向かっていこう どんな時も
            (作詞・小森貴代 一部抜粋)

小森さんは、ボーカルを担当するとともに会の運営やメンバーのサポートに尽力する、そのまなざしは優しく一生懸命さが伝わってくる。
いつも人への感謝を心にもっている小森さんは、佐桑豊氏がよく口にしていた「世話ぁありません」という言葉が忘れられないという。
相談を持ち掛けても「世話ぁありません」と優しく受け止めてくれる佐桑氏との思い出を曲にした。
バリアフリーではサポートメンバーを随時募集している。
連絡先は、津山市身体障碍者福祉協会事務局小森さんまで(0868)㉔6808。

バリアフリーメンバー
会長・産賀勉 副会長・小森貴代 村上榮德 村上京子 石垣行治 宮本暁子 宮本京子 坂手純子 光井亜香 大村浩司 大村久美子 古園勝啓 三谷由香里 山本芳信 田口由紀子 内田千州子 山本迪晴 山本勝宏 木山弘 華山舞子 華山順子 松尾直哉 松尾恵子
サポートメンバー
山本勝宏 智和譲

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