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@病児保育室 方舟(はこぶね)

子どもは思いがけない体調不調になることがある。
急に熱を出したり、朝になって急に嘔吐してしまったり。
核家族化している今日、保護者は父母の共働きになっている家庭が多い。
女性の社会参加は今では男性を上回ることもめずらしくないのが現状だ。
子どもの思いがけない体調不良、とっさの時に手を貸してくれるのが津山市志戸部にある「病児保育室 方舟」だ。
以前は保護者が仕事を休んだり、祖父母に託していた子どもたちを保育してくれる方舟とは・・・




医師との連携があるから安心                        
住宅街の静かな一角に方舟はある。受け入れの対象病児は生後7カ月から小学校6年生までで最大18人。
利用するには、まず方舟に電話をして受け付けをし、医師の診療を受ける。
かかりつけ医にかかっている場合も一度は市内大田の小畑醫院を受診して欲しい。
方舟で子どもを預かっている時のとっさの医療行為をスムーズにするために同醫院の医師が対応するためだ。
そして方舟で常駐スタッフにより申請書受け付け、症状などの聞き取り入室になる。
病児保育事業登録申請書は、利用当日でも登録できるので、電話予約の際に聞いてみてほしい。
また津山市だけではなく美咲町、鏡野町、勝央町、久米南町の子どもも利用できる。




常駐のスタッフのやさしさにつつまれて
「病気の子の中で感染症をうつされるのではないか」「初めての所で子どもが不安がらないだろうか」と預ける側としては心配なところだが、管理者で看護師、保育士の壽惠志麻さんは「水ぼうそうや風疹など空気感染をする病児と、風邪など飛沫感染や日常的にかかる病気の子と保育室を完全に分けているのでご安心ください。
トイレや洗面所もきちんと管理していますので他の病気をもらって帰るという事はないです」また「体調の悪いときに、慣れない場所や職員のいるところは、子どもにとって大きなストレスとなります。
不安を軽くしてあげて保育室で過ごす時間を安心してすごしてもらえるよう心がけています」と穏やかな笑顔で話してくれた。
スタッフは看護師が1人、保育士が2人と手厚く、小畑醫院から派遣されることもある。
壽惠さん、内田寿栄子さんと男性スタッフ、平尾晃さんの笑顔とやさしさにつつまれたならゆっくりと体を休める事ができそうだ。




働きやすい社会のお手伝いになれば
安倍晋三首相は2016年内閣官房に「働き方改革実現推進室」を設置し「一億総活躍社会」をめざしている。その中で規模の大小にかかわらず会社・事業所の福利厚生の取り組みに注目したい。
全国では1000を超える病児保育施設があるが、美作地域では、まだ周知されていないのが実情だ。
津山市内で一つの事業所が、病児保育室・方舟を同社員が利用する場合、会社が全額負担するというシステムを構築している。
社員が会社を休まなくてすむことは、ひいては労働生産性を向上させるのではないか。
安心して子どもを預けられ、保護者はしっかりと働く。
今まさに働き方改革の一環に方舟は大きく寄与していると感じるとともに、そういった取り組みをする事業所が増える事を願ってやまない。




スタッフに相談してみてください
方舟を利用したことがあるという30代女性は「スタッフの方が相談しやすい雰囲気だったので安心して預ける事ができた。、
私がパートで働いているし、すぐに熱を出す子なので助かりました」と話してくれた。
子どもは元気であることが一番だが、とっさの場合力になってくれる方舟への期待は大きい。

 
病児保育室方舟
津山市志戸部662ー14
電話(0868)25-2111

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