真庭市アトリエケイ
かわいい干支の置物を作る
11月19日、真庭市落合垂水の落合公民館・研修室で行われた。同市上市瀬の今石敬子さんが主宰する「アトリエケイ」のみなさん8人が今石さんと共に、来年に向けて干支の「子」(ねずみ)の置物を作った。
軽量粘土の大きさを計量カップで測り、丸めるなどの作業の後手足をはりつけ、前掛けと鈴、目やひげを付ける。「目と目は離す方が可愛いです」「手は前の方で何か持っている感じで」「足は地につけて」と今石さんのアドバイスを参考にしながら、基本に忠実に作ったが、人それぞれ表情や手足、しっぽなど個性的な表情のものが出来上がり、付属の俵や緋毛氈に見立てた赤い布を配置しお正月を迎える準備が一つできた。
主宰の今石さんは「毎年干支づくりをしています。皆さん粘土に慣れているので、手際よくできました。歳の初めに飾るものだからネズミも可愛らしいものが出来て良かったです」と満足そう。
見て! 私の会心の一品
また、その日は会員の今年つくった自慢の作品を持ち寄り和気あいあいとひと時を過ごしていた。
山崎典子さん(真庭市一色)
紅木蓮を作りました。
紅のグラデーションに気を使いました、木のでこぼこ感や自然に生えている様子が難しかったが、みんなに見てほしいので玄関に飾っています。
山田佳子さん(真庭市落合垂水)
白が際立つバラの花です。
白をきれいに出したかったので粘土の使い方を工夫しました。
茎などは針金にテープを巻いて粘土をはりつけ色付けしました。2か月くらいで作りました。
福森恵子さん(真庭市一色)
ボタンの花びらのフリルは、」細工棒で一つ一つ丁寧に作りました。花びらが何重にもなっているので乾かしては付け乾かしては付けの作業を繰り返し。約3~4か月かかりました。蕊も細かい作業で大変でした。
飛峪洋子さん(真庭市栗原)
制作は5か月ほどかかりました。
パイナップルリリー、アジサイ、レースフラワーなど小さい作業に苦労しました。
家では四季折々にクリスマスにはポインセチア、お正月にはオモトなど入れ替えて飾っています。
大塚貴美子さん(津山市坪井下)
春蘭と鉢を作りました。花びらの白の付け方を工夫しました。
葉っぱもワイヤを使って作っています。鉢の中はワイングラスを入れて粘土をはりつけて作っています。
家では季節に合わせて飾る花を入れ替えるようにしています。
窪山利恵子さん(真庭市久世)
春蘭を作りました。先生に習いながら葉っぱの立ち具合や曲がり具合を表現しました。
10年やっているので、今まで作った作品の数は30個を超えているかもしれません。
金田吉子さん(真庭市下河内)
春蘭は、公民館活動で作りましたが、これから咲く雰囲気を出しました。グラジオラスはフリルに手間取りましたがきれいにできたと思います。
つぼみの開き具合も一つ一つ違うので、制作に数か月掛かりました。
毎年一つは大作を作ります。今回で3作目です。
今石敬子さん
背の高いものは大きくゴージャスなものを作りたかったのでストレリチア(極楽鳥花)やバラ、アンスリウム、オンジューム、白鳥草などを作ってみました。
また白いブーケは2年前に三人娘の末っ子の結婚式のために作り持たせたものです。
カトレアやバラもゴージャスな中にも清楚な感じを出したかったので白いものにしました。派手にならないよう、心を込めて作ったものです。
「教室や講座では、作りたいものを楽しく作ってほしいと思っています。
86歳の方から40代の方まで頑張っており、初心者でもできます。夏休みの子どもさんが工作を作りに来ることもあるんですよ」と今石さん。
自分の好きなものを、好きなように作れる喜び。
ましてやさしく教えてくれる方がいるなら言うことはない。
皆さんも手作りのすてきなものがそばにある暮らしをしてみてはいかが。
この記事の問い合わせは、ライター武本まで。