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津山郷土人形研究会が『クラウドファンディング』

 アットタウンでも、杉元郷土人形コレクションを寄稿して下さっている『津山郷土人形研究会』(会長 杉元耕司)が、この度クラウドファンディングを開始した。
杉元さんについては、以前アットストーリーのコーナーでも紹介しているが、郷土人形の収集家として全国的に知られており、その中でも『歌舞伎』にまつわるコレクションは特に評価が高い。
そんな杉元さんが、今回クラウドファンディングを始めるに当たり、諸事情をきいた。
始める目的は、『津山郷土人形研究会』の活動にかかる運営費。
展示会を例に取ってみても、常に費用を持ち出しで開催し、展示作業も自らが行う。開催する展示会によっては、謝礼等が出るところもあるが、全経費には程遠い。
それでも杉元さんが活動を継続するのは、自身も「ブサかわいい」と表現する郷土人形への愛からだ。

 郷土人形は、明治時代から昭和中期まで、郷土色豊かな土ものが盛んに作られていた。しかし、経済性優先の社会構造へと変化する中、収益性が低いため後継者がいなくなっていき、多くの郷土人形が新たに作られなくなっている。
また、土人形は僅かなことで欠損しやすく、現存している完品の希少性は年々高まってきている。
 杉元さんは、そんな郷土色豊かな人形を3,000点以上も所有しているが、中でも歌舞伎を題材とした歌舞伎人形には思い入れが強い。
現在は『津山郷土人形研究会』の運営費を捻出するために、コレクションの一部を切り売りしている状態だという。しかし、歌舞伎人形のコレクションについては、一切手放すつもりはない。
それというのも津山は、歌舞伎の始祖と言われる名古屋山三郎と出雲阿国のゆかりの地だからだ。




皆さんは『津山の月』という演目をご存じだろうか?
津山を舞台とした演目で、津山藩士となった名古屋山三郎を出雲阿国が追いかけて津山で再会するといった恋バナだ。 
もし、クラウドファンディングで、予定を大きく上回る資金が獲得できれば、津山城下に歌舞伎人形を常設展示するスペースを作りたいという夢もある。




 今回のクラウドファンディングは、多くのものとは異なりプラットフォームサービスを使用せず行っている。
クラウドファンディングのプラットフォームは、ルール上、運営費を継続的に支援するような支援の集め方はできない。イベントを立てたうえ期限を設ける必要があるのだ。
そのため、自らホームページを作成してのクラウドファンディングとなったのだ。




 このような事情から、皆さんに『津山郷土人形研究会』のクラウドファンディングを知ってもらう機会が限られる為、、アットタウンも特集ページ設けることとした。
微力ながら、『津山郷土人形研究会』のクラウドファンディングに貢献できればと思っている。
クラウドファンディングのホームページにアクセスするには『津山郷土人形研究会』で検索してもすぐ出てくる。


URLは、以下のとおりである。
https://www.tsuyama-kyodogangu.com/


寄付をする余裕はないが、協力したいと思われた方は、SNSやブログで拡散することでも貢献できる。
是非、皆さんも津山が全国に誇れる『杉元コレクション』を保存・公開する『津山郷土人形研究会』の活動に協力をして欲しい。アットタウンでも、全力で応援したいと思う。

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