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津山から世界へ向けて

津山市在住 中島結里愛さん(13歳)

ピアノとの出会い
「ピアノ好きな母の影響で物心つく前からピアノと遊ぶ感覚で弾いていました。ピアノから様々な音色が生み出されるのが面白くて夢中になり、いつの間にかピアノが生活の一部になっていました」
「初めて舞台に立ったのは4歳の頃です。以来人前で演奏することが大好きで、コンクールや発表会の舞台が決まると毎回わくわくして練習していたのを覚えています。5歳の時には幼稚園の七夕の短冊に〈ピアニストになりたい〉と書いていました。今でもその夢は変わっていません」
好きな作曲家はショパン、ドビュッシー、スクリャービン、ラフマニノフ等。色彩感豊かで抒情的な音楽が表現しやすく自身に合っていると言う。
小学校2年生の冬には、ショパン国際ピアノコンクールin Asiaの最終ラウンドであるアジア大会で優勝。4年生からは飛び級に挑戦し銀賞を受賞、6年生の頃には中学受験当日に神奈川へ飛んで中学生部門でトップ3の金賞受賞を果たした。
「コンクールは、自分を成長させてくれる一つのチャンス。コンクールに出場する予定があると、練習がより充実するし、自分と同じように音楽と共に生きている仲間と出会える貴重な機会でもあります」
「ただ、コンクールの為の音楽作りにならないように、常に心掛けています。審査員の解釈や審査基準は多種多様なので、いつも可能な限り作曲家の意図を探り本質を追求した上で、その曲の良さを最大限引き出して聴き手に届けることを目標にしています。結果も大切ですが、それがどう伝わったのかを判断する手段のように捉えています。良くなかったらその分新しい課題や解釈を学ぶことができるので成長に繋がります」




中学生になってどのような活動をしているか?

「この1年間は月に1回東京へ通い、毎月異なる複数のレパートリーでレッスンを受け、3~4か月に1度のマスタークラスに向けてプログラムを仕上げていくという方法で学ばせて頂きました。次々に計画して幅広いレパートリーを学ぶ事は大変で、学校の課題とのバランスも難しく試行錯誤の日々でした。でもプロフェッショナルを目指すには今後もレパートリーは量質ともに更に増やして行かなければなりません。近い将来外国の国際コンクールに挑戦するためにも、とても良い修行になっていると思います。
また、それをきっかけに東京で一緒に学んでいる仲間とのコンサートのお話を頂きました。
非常に才能豊かな2人のピアニストとそれぞれ45分ずつ演奏させて頂きます。私はヘンデル、ショパン、プロコフィエフ、スクリャービンの4つの大きな作品を用意しました。一曲一曲でそれぞれ違った異文化の風が吹いてくるような感覚を楽しんで頂けるような演奏を目指して頑張ります。
今年度3月24日にはベルフォーレ津山で開催される『10周年記念 津山コンクール上位入賞者披露コンサート』にも出演させて頂く予定です。是非お越し下さい」




中島結里愛 プロフィール
2009年12月生まれ。岡山県立津山中学2年生。
津山音楽コンクールピアノ部門 6年連続優勝。史上最年少12歳で全部門総合グランプリ受賞。
第20回大阪国際音楽コンクールE2部門第1位、第21回同コンクール リサイタル部門(年齢制限なし)ピアノ史上最年少にて最高位。NYカーネギー小ホールにて褒賞コンサートに出演。
第23回ショパン国際ピアノコンクール in Asia アジア大会 中学生部門金賞。
第46回ピティナピアノコンペティションJr.G級(15歳以下)銅賞。
第6回いしかわ国際ピアノコンクール 練木繁夫 審査委員長特別賞。
Ⅳウラジミール・クライネフ・モスクワ国際コンクールJr.部門セミファイナリスト。
セザール・フランク国際ピアノコンクール(ベルギー)他、国外における9つのオンライン国際大会で第1位、第2位を受賞。
9歳よりドミトリー・リュトコフ氏他、モスクワ音楽院教授陣の指導を受ける。
現在ソニーCSLピアノアカデミー第3期生として、ディーナ・ヨッフェ、古屋晋一、鯛中卓也、吉岡由衣、吉武優各氏に指導を受ける。
これまでに藤崎須美子、清水敬子、梅村知世各氏に師事。アンジェイ・ヤシンスキー氏他、多くの国外の著名ピアニスト、教授よるマスタークラスを受講。



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