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JR因美線 美作加茂駅 周辺紹介編

2021年04月15日

 因美線を北上し徐々に鳥取県が近づいてくる津山市加茂町。この駅を含めて、あと3駅で鳥取県となる駅です。
そう、今回紹介するのは美作加茂駅です。
最寄りには、戦時中弾除けの神として信仰を集めたサムハラ神社や秋草双雀鏡が出土した加茂神社などがあります。

 加茂神社は、桓武天皇の弟でもある崇道天皇(早良親王)を祀った神社です。
早良親王については、ちょっとした物語があります。
平安京の前の長岡京を造営する責任者であの藤原種継が暗殺されるといった事件が起こったのです。
天皇は犯人として大伴継人らを捕えました。
ところが詮議していくうちに、早良親王が黒幕だとの証言があり、親王は捕えられ皇太子を廃されて幽閉されてしまいす。
親王は全くの無実であると10日以上も一切の飲食を絶って抗議されましたが聞き入れられず、淡路に流される途中で亡くなりました。
その後、天皇周辺では、夫人旅子の死、母高野新笠の死、皇后乙牟漏の死、皇太子安殿親王の度々の病と度重なる不幸に見舞われました。
「早良親王の祟り」と考えた天皇は、崇道天皇と追号し名誉を回復させ、805年に朝廷より諸国に命じて郡ごとに、高御座を作らせました。その高御座が後世神社となったのが、崇道天皇を祀る神社です。
美作地域では、津山市鍛治町にある宗道神社と、この加茂神社がこれにあたります。

 こんな歴史を知って、加茂神社を訪れると今までと違う感覚で、お詣り出来ると思います。
皆さん、歴史散歩はどうでしょうか?

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