駅めぐり
知和駅周辺の紹介になれば、当然戦国時代、草刈氏の本拠地であった矢筈城の千磐神社登城口と内構(草刈氏居館跡)となるだろう。
矢筈城と言えば、400mを越える比高と急峻な山肌を利用した天然の要害で、不落の名城として、中世山城が好きな人達の中では、その名を轟かしている。
矢筈城は城域が非常に広く、知和駅と河井駅の双方が最寄り駅となっている。
登城するには、千磐神社口と若宮神社口とあるが、今回の知和駅から近いのは、千磐神社口となっている。
この千磐神社は知和駅を出て、賀茂川沿いを走る県道の津山智頭八東線を上流方面に600mほど遡ったところにある。
境内には、目通り周囲1.45m、推定樹齢600年の津山市天然記念物に指定されている臥龍藤がある。
この神社の裏手から矢筈城に登ることができる。
一般的に河井駅近くの若宮神社口と比較して、距離は長いが傾斜が緩いため、メインの登城口となっている。
が、登城には1時間以上、下りも30分以上の時間がかかる為、今回は取りやめることにした。
そして、千磐神社後にさらに600m、河井駅との中間地点辺りに内構と呼ばれる草刈氏館跡がある。ここでは、石垣、虎口など居館当時の遺構を見ることができる。
夏でも下草も綺麗に刈ってあり、矢筈城を守る地元の人の思いが伝わってくる。