アットタウンWEBマガジン

木山寺

木山寺はもとは神仏習合で木山宮(きやまぐう)され、近隣のみならず広くから多くの信仰を集めてきました。
明治時代の神仏分離政策によって、木山寺と木山神社に別れ、その後木山神社は少し離れた山麓に里宮が作られ、標高430mの山上であるこの地には木山寺と木山神社の奥宮が残っています。



杉などの古木が多く境内や参道や自然保護地域に指定された森などは落ち着いた情緒ある風情を楽しめます。

平安時代前期の815年に弘法大師がこの地を訪れた際、木こりの老人に導かれ寺院を建立するのに相応しい地であると告げられたといいます。
実は、この老人は薬師瑠璃光如来の化身であり、それを知ることとなった弘法大師はこの地に寺院を建立したと伝えられています。



850年代前半残ろには文徳天皇の祈願所として勅願寺となったとされています。
この寺院のご本尊は、医王の霊薬をもってあらゆる衆生の病気や迷いを救われる薬師如来。鎮守神として木山牛頭天王と善覚稲荷大明神を祀ってあります。
境内は江戸時代に建立された不老門や大師堂、客殿などが残り、荘厳な雰囲気を醸し出しています。
現在も鳥居が残っており、本堂も鎮守殿とに分かれており建築の様式も神社風となっており、神仏習合の形態を今に残す寺院です。

室町時代中期の1411年には赤松義則が一山を寺領として寄進するなど、尼子氏、毛利氏、宇喜多氏などの戦国大名や江戸時代になって森氏、三浦氏などからも崇敬を集めています。


秋になると境内は紅葉した葉が落ち、赤と黄色模様の絨毯を敷き詰めたかのような風景を見ることが出来ます。
特に釣鐘をはさんで右に楓の大木、左に公孫樹の大木があり、境目のグラデーションは、本当に見事で訪れる人々の目を楽しませてくれます。
また木山寺は花の寺でもあり、春から初夏にかけては桜、藤、紫陽花、水連、秋にはモミジ、公孫樹、などを楽しむことができます。

また、毎年2月には木山寺会陽があります。
会陽とはお正月に行われる一連の行事の一番最後のことで、2月の第3日曜日、木山寺の境内で行われています。
木山寺の会陽は明治初期から始められたと伝えられており、当初は他の寺社でも行われるような裸会陽でしたが、昭和59年から福引会陽に変わったとのことです。

宝木、副宝木、牛玉串がそれぞれ用意され陰陽2本の宝木が福引で授与されます。こちらは裸会陽の頃と変わっていません。

福引は老若男女、誰でも参加でき、9時ごろから1福引券を配布されます。 
その後、護摩祈祷が始まり、火が小さくなると火渡りの業が執り行われます。
そうこうしているうちにお昼になり、福引が始まります。
ちなみに賞金は以下の通りです。

宝木   2本   賞金10万円
福宝木 20本   賞金5千円
牛王串 108本  賞金500円
御福銭   全員

木山寺は、商売繁栄、五穀豊穣、開願成就、交通安全の願いを叶えられ、広く中国各地で崇敬帰依されています。
また、木山寺は中国観音霊場第四番札所として、多くの方々が巡礼に訪れています。
行事ごとの際には、駐車場が少ないのと道が狭いのが心配です。


所在地: 真庭市木山1212
電話: 0867-52-0377

(ライティング:星護 禄胤)

関連する情報